コラム | 2024-08-30
スーツの衣替えの時期は?用意するスーツの種類とクリーニング方法
スーツの衣替えの時期は?用意するスーツの種類とクリーニング方法
ビジネスシーンで着用することが多いスーツは、常に清潔感を保つのがマナーです。季節ごとの気候やその日の最高気温にあわせ、春夏物または秋冬物のスーツを着こなしましょう。 そのためには、スーツにも衣替えやしまい洗いが必要です。季節により汗のかきやすさが異なるため、スーツのクリーニング頻度や選ぶメニューを把握する必要があります。 自分のスーツの特徴や適切なクリーニング方法をチェックすれば、大切なスーツを長持ちさせられるでしょう。
衣替えの目的と、季節ごとのスーツの種類
スーツは、職場によっては一年中着用します。そのため多くの企業が改良を重ね、真夏でも真冬でも着心地のいいスーツがたくさん誕生しています。
衣替えの目的
衣替えとは、季節に合わせて衣服一式を入れ替える作業のことです。前の季節の衣服は収納し、次の季節の服を出していつでも着られるように備えます。対象はセーター、半袖シャツ、マフラーなどさまざまで、スーツもその一種です。またスーツにも季節物があり、生地の素材や構造などがそれぞれ違います。
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季節ごとのスーツの種類
- 春夏用スーツ
温暖な春から気温が高くなる夏にかけて、着心地が良くなるように作られたスーツです。ウール、ポリエステル、シルク、コットンなどの素材が用いられており、通気性や吸汗性、吸湿性に優れているのが特徴です。高温多湿な日本の夏に適応させるため、背中部分の裏地がない「背抜き」タイプになっています。
- 秋冬用スーツ
秋冬用スーツは寒さ対策のため、夏用よりも生地が厚く保温性に優れているのが特徴です。織り目がきめ細かく、夏用のスーツよりはやや重めです。防寒性に優れており、素材はウール(羊毛)が主流です。生地を湿らせて、表面を毛羽立たせるミルド加工が施されており、背中の部分にも裏地がある「総裏」が採用されています。表面が起毛しているため優しい印象を与える、フランネル素材を使ったスーツも人気です。
- オールシーズンスーツ
1年を通して着用できるスーツのことです。主に春秋冬に着用するため「スリーシーズンスーツ」と称されることもあり、作り方や素材について明確な定義はありません。背抜きや重めの目付など、春夏用と秋冬用の特徴が混ざっていることもあります。
- クールビズ
環境に配慮した、室温28度の環境でも快適に過ごしやすい服装のことです。環境省ではさらに軽装のスーパークールビズを推奨しています。クールビズを推奨している職場なら夏場はスーツをあまり必要としないため、スリーシーズンスーツに注目が集まっています。 クールビズまたはスーパークールビズの場合、ふさわしい服装は以下の通りです。
スーツを衣替えする時期の目安
人により体感温度が異なるため、自分にとって着心地がいいスーツの着用がおすすめです。一般的にスーツの衣替えが行われることが多いタイミングは以下の通りです。
一般的な衣替えの時期
夏服・冬服へ交換するために年2回行われるのが一般的です。学校や幼稚園・保育所などは6月1日、10月1日に行われることが多く、制服がある企業もこの時期に合わせることがほとんどです。ただしスーツの場合は、必要時に衣替えを行うため時期が毎年バラバラになります。
春夏用スーツへの交換時期
3~5月に行うことが一般的です。一回ですべて替えるのではなく、3カ月程度かけて徐々に衣替えを行います。
秋冬用スーツへの交換時期
一般的に9月から準備を始め、11月を目処に秋冬用スーツに完全に移行することがほとんどです。春夏用スーツと同様に3カ月程度かけて衣替えを行います。
クールビズの時期
元々は5月1日~9月30日と規定されていましたが、2021年から期間が廃止されました。暑い日はクールビズ、寒い日はオールシーズンスーツなど、寒暖差の激しい時期は複数のスーツを使い分けることが必要です。
スーツの衣替えにはクリーニングが必須!
スーツには、自宅で洗濯できるよう開発された商品もあります。しかし、ほとんどのスーツはほかの洋服と一緒に洗濯機で洗うよりも、クリーニングへ出すのがおすすめです。
スーツの種類でクリーニング方法を分けることがおすすめ
クリーニング店での洗い方はウェットクリーニングとドライクリーニングの2種類に大別できます。春夏用は汗をかきやすいため、ウェットクリーニングがおすすめです。汗は水溶性の汚れであり、水で洗うウェットクリーニングの方が落としやすいためです。ただし、ドライクリーニングと比べると料金が高い傾向にあります。 また秋冬用は、ウールやカシミアなどのデリケートな素材が洗えるドライクリーニングが一般的です。ただしドライクリーニングが得意としている汚れは、ファンデーションやボールペンなどの油溶性の汚れです。秋冬用のスーツにも汗が付着するため、ドライクリーニングとあわせて、水溶性の汚れ落としを得意とする汗抜き加工のオプションをつけるのがポイントです。 クリーニング代の費用相場は以下のとおりですが、男性用と女性用のスーツとで価格が異なる場合があるため、事前にチェックしましょう。
またオーダーメイドで購入した大切なオーダースーツやジャケットは、1着ずつていねいに洗濯してくれるオーダークリーニングの利用がおすすめです。
関連記事:「ウェットクリーニングの料金相場|ドライクリーニングとの違いは?」
スーツのクリーニングの頻度の目安
基本的に衣替え時に1回、シーズン中に1〜2回のクリーニングが目安です。過度なクリーニングは生地を傷める原因になるため注意しましょう。
忙しい社会人の方は「せんたく便」がおすすめ
せんたく便は、低価格で高品質な宅配クリーニングです。日本全国に対応しており、あらかじめ提示されたパック料金のみでスーツやコート、ダウンなどをクリーニングできます。クリーニングしたい衣類を店舗へ持ち込んだり引き取ったりする必要がないため、忙しい社会人の人や、家事や育児に忙しい主婦にもおすすめです。 またクリーニングのプロに洗ってもらうことで、スーツの寿命をより延ばせるでしょう。
スーツの衣替え時は宅配クリーニングのしまい洗いで長持ちさせる
スーツは職場やお客様先で着用するため、日頃から清潔感を保つことが大切です。そのためには季節ごとに適切なスーツへの衣替えとしまい洗いを徹底しましょう。仕事や家事で忙しい人は、宅配クリーニングが便利です。 スーツがクリーニングから返ってきたら、必ず不織布カバーを外します。そしてシワになるため、衣装ケースではなくハンガーにかけてクローゼットへ保管します。注意点としては、必ず虫食いやホコリ、カビを防ぐために防湿剤や防虫剤を入れておくことです。また、たまにクローゼットから取り出して、衣類用ブラシでお手入れするのも長持ちさせるコツです。 その日の気候や気温によって、適切なスーツをいつでも着られるようにしましょう。