デニムの色移りを落とす方法とコツ｜色移りを未然に防ぐ方法は？

デニム生地の染料「インディゴ」は、繊維に定着しにくい性質があるため色移りしやすいといわれています。ジーンズの着用中や洗濯時に、色移りに悩まされたことがある方も多いのではないでしょうか。デニムは濡れているときはもちろん、乾いた状態でもシャツやバッグ、ソファなどに擦ると色移りしてしまうことがあるため注意が必要です。 今回は、デニムの色移りの洗い方や、キレイに落とすコツをご紹介します。予防法も併せてご紹介しますので、デニムの色移りに悩まされている方は、ぜひ参考にしてみてください。

デニムの色移りの落とし方

デニムの染料は定着力が強いため、色が移ってしまうと通常の洗濯では落としきれないことがあります。まずは、デニムの色移りを落とす洗濯方法を、対象の素材ごとにご紹介します。

酸素系の漂白剤を使用する

洋服やキャンパス生地のバッグ、スニーカーなどに色移りしてしまった場合は、酸素系の漂白剤を使用して落としましょう。バケツや洗面器にぬるま湯を入れ、酸素系の漂白剤を溶かし、色移りした衣類やバッグを30分～1時間ほど浸け込みます。 部分的に濃い色移りがある場合には、いらなくなった歯ブラシで優しく叩くようにして洗います。キッチン用の塩素系漂白剤は生地を傷めたり、色落ちしたりする可能性があるため使わないようにしましょう。 デニムの色が落ちたことを確認したら、漂白剤を洗い流して中性洗剤で手洗いします。しっかりとすすいでから脱水し、自然乾燥させましょう。

石鹸を溶かしたお湯で煮洗いする

色移りが激しく漂白剤で落ちなかった場合は、石鹸を溶かしたお湯で煮洗いする方法を試してみましょう。ただし、化学繊維など熱に弱い素材もあるため、耐熱温度を洗濯表示で確認してから行ってください。 ステンレス、または、ホーローの鍋にお湯を1.5リットルほど沸かし、石鹸を60g、のり剤を80g程度溶かしましょう。色移りしてしまったものを鍋に入れ、菜箸などで押さえながら5分ほど浸け込みます。色移りが落ちたらよくすすいで乾燥させましょう。

消しゴムやメラミンスポンジで擦る

バッグや車のシートなど、革やビニール、エナメル素材のものに色移りしてしまった場合は、擦って落としましょう。色移りした部分を消しゴムやメラミンスポンジで優しく擦っていきます。 このとき、力任せに擦ったり、同じ部分を集中的に擦ったりすると、素材そのものを傷めてしまうため注意が必要です。優しい力加減でゆっくり丁寧に落としていきましょう。革製品は、仕上げにクリームなどで忘れずにケアしてください。

マニキュア用の除光液を使用する

合成皮革製品の場合は、マニキュア用の除光液で落とすことも可能です。コットンなどに除光液を含ませて、色移りしてしまった部分を優しく拭きあげるようにして落としていきます。 ただし、除光液は革の油分までも落としてしまうため、革の光沢が損なわれたり革自体の色まで落としてしまったりする可能性があります。除光液を使用する場合は、あらかじめ目立たない部分で試し拭きをして、風合いが損なわれないかを確かめてから使用してください。

デニムの色移りをきれいに落とすコツ

デニムの色移りは素材ごとに対処法が異なりますが、よりきれいに落とすには、いくつかコツがあります。うっかり色移りをしてしまっても慌てず対処できるように、以下のポイントを把握しておきましょう。

なるべく早く作業する

デニム生地の染料であるインディゴは、繊維への定着力が強く、一度色移りしてしまうと落ちづらくなってしまう性質があります。そのため、色移りに気付いたら早めに染み抜きを行うことが大切です。 色移りから数日経っている場合や、色移りした染料が乾燥していたり、すでに衣類を乾かしたりしてしまった場合、ご自宅では落とせない可能性があります。 無理に落とそうとすると生地を傷めてしまうこともあるため、クリーニング店に相談することをおすすめします。

アルカリ性の洗剤を使用する

デニムの色移りを落とすときは、アルカリ性の洗剤を使用するのがポイントです。アルカリ性の洗剤には、インディゴを分解する性質があるため、色移りを落とす効果が期待できます。 弱アルカリ性の洗濯洗剤や、粉の石鹸などがおすすめです。洗浄力をあげるために、通常よりも多めの量を使用しましょう。

50～60℃程度のお湯を使用する

酸素系漂白剤を使用するときは、水温をあげることで漂白力がアップし、デニムの色移りが落としやすくなります。 50℃から60℃がもっとも効果が期待できる温度とされていますが、素材によって使用できるお湯の温度は異なります。洗濯表示を確認して、上限温度が設定されている場合には表示に従うようにしてください。

デニムの色移りを未然に防ぐ3つの方法

デニムの色移りは落としづらいため、未然に防ぐのが望ましいといえます。ここでは、ちょっとしたひと手間で、デニムの色移りを防げる方法をご紹介します。

購入後の数回は単品で洗濯する

インディゴ染めのデニム素材は、少なからず色落ちしてしまうものです。水に濡れている状態はもっとも色移りしやすい状態であるため、洗濯時には特に注意が必要です。 購入したばかりの新品のデニム製品を洗濯するときは、ほかの服と一緒ではなく、単品で洗うようにしましょう。数回洗濯をして色落ちしてくると、洗濯時に色移りしにくくなります。 ほかの服と一緒に洗濯するときは、裏返して洗濯ネットに入れてから洗濯すると、さらに色移り防止効果が期待できます。また、色移り防止シートなどの便利なグッズを利用すれば、より簡単に色移りを防ぐことが可能です。

塩とお酢を使って洗濯する

塩とお酢を使った洗濯で色止めし、デニムの色移りを防ぐ方法もあります。塩は、デニムの染料であるインディゴを繊維の中に閉じ込め、定着させる効果が期待できます。 水1リットルに大さじ1程度の塩を溶かし、約1時間浸けておきましょう。あまり長時間塩水に浸け込むと、金属のホックやチャックが傷んでしまうため注意が必要です。 色止めする際は、「塩水→酢水」の順に浸けます。お酢を使う理由は、アルカリ性洗剤を中和する効果が期待できるためです。アルカリ性の洗剤は、汚れと一緒にデニム生地に含まれる油分を落としてしまうため、色が抜けやすくなってしまうのです。 塩同様に、水1リットルに対してお酢を大さじ1程度混ぜて浸け置きしましょう。1時間ほど置いた後は、通常のように洗濯用洗剤で洗います。

防水スプレーを使用する

デニムは、水に濡れると色が落ちやすくなります。濡れた状態でほかの衣類に擦ることが原因で色移りが発生してしまうため、防水スプレーを吹きつけておく方法もおすすめです。 防水スプレーをかけておけば、水をはじいてインディゴが水に溶け出すことを防いでくれます。また、防水スプレーはデニムだけでなく、擦れるおそれのあるバッグや靴にスプレーしておくのも効果的です。

デニムの色移りを落とすなら「せんたく便」へ

デニムは色落ちしやすい素材のため、気をつけていても色移りしてしまうことがあります。すぐに対処すれば自宅で色移りを落とすことも可能ですが、水洗いできない素材や失敗したくないお気に入りの衣類の場合は、プロに任せるのが安心です。 「せんたく便」は、ネットの利便性を徹底追及した宅配クリーニングの老舗です。各パックの料金のみで、一点一点の素材を見極めて適切な方法で洗いあげます。送料や手数料は無料です。 染み抜きや再仕上げも無料で行っているため、デニムの色が移ってしまった衣類のクリーニングもお気軽にご依頼ください。

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