コラム | 2023-05-08
毛玉の基本の取り方5選|生地を傷めずに取るコツと予防法
毛玉の基本の取り方5選|生地を傷めずに取るコツと予防法
もしも愛用している衣類に毛玉ができてしまったら、まずは正しいお手入れ方法をチェックしましょう。素材のタイプによっては、毛玉が発生しやすいことも。デリケートな商品は、ご自宅で手洗いする以外にクリーニング専門店に毛玉取りを依頼する方法もあります。 ここでは、毛玉の基本の取り方から、予防法までお伝えします。大切な衣類の毛玉でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
毛玉の取り方に関する基礎知識
毛玉はどのような原因で発生するのでしょうか。また、毛玉に注意すべきなのはどんな素材の衣服でしょうか。まずは毛玉の取り方について基礎知識からお伝えします。
毛玉ができる原因
毛玉ができる原因は、洋服同士が擦れることによって発生する摩擦にあります。摩擦により繊維の毛羽が引き出され、微弱な静電気が発生し、毛羽同士が絡まって毛玉になると考えられています。静電気は洋服の着用中はもちろん、洗濯のときにほかの洋服と擦れ合うことでも発生するため注意が必要です。
毛玉のできやすい素材
- ・ウールやカシミヤなど、動物繊維の素材
ニットのセーターやカーディガンなどに多い動物繊維は、毛玉ができやすい素材のひとつです。ただし、繊維の強度が低いので、毛玉自体は取れやすい傾向にあります。 摩擦によって毛玉が自然と落ちるケースも少なくありません。なお、動物繊維の中でもウールは、摩擦以外にも経年により毛玉が生じることがあります。
- ・ナイロンやフェルトなどの化学繊維
化学繊維(合成繊維)は天然素材と比べて強度が高く、生地同士が擦れ合うと強い摩擦が生じるので、毛玉ができやすいといえます。 繊維に強度があり、毛玉ができると取れにくいので、適切なケアできれいな状態を保ちましょう。
- ・天然繊維と化学繊維の混紡素材
混紡素材は「綿×アクリル」や「綿×ポリエステル」などの組み合わせが一般的です。 強度が高く、毛玉ができると取れにくいという特徴があります。毛玉を取る際には力が必要となってしまうため、できるだけ発生を防止できると理想的です。
毛玉を取るときの注意点
毛玉を取り除くのは、その部分の生地が徐々に薄くなっていくことを意味します。前述の通り、毛玉は着用摩擦などにより引き出された繊維の毛羽が絡まってできているためです。 毛玉を取り続けると、その衣類の寿命も縮まってしまう点に留意しましょう。特に、無理に引き抜こうとするのはNGです。 また、ガムテープの粘着を利用して毛玉を取る方法や、食器用スポンジの不織布研磨剤の部分で擦り取る方法はおすすめできません。 毛玉以外の部分の生地を傷めたり、かえって毛羽立ちを発生させたりするおそれがあるため、こうしたやり方は避けましょう。
毛玉の取り方のコツと予防法
デリケートな生地やお気に入りのアイテムは、日頃から毛玉を予防し、発生した場合は適切な方法で取り除きましょう。ここでは道具別の毛玉の取り方や、予防につながる洗濯方法を解説します。
毛玉の基本の取り方5選
- ・T字カミソリ
顔剃り用のカミソリや髭剃り用のT字カミソリで毛玉をそぎ落とす方法です。セーターやカーディガンの脇・袖など、細かい部分の毛玉の処理におすすめします。 ただし、毛玉の根元を狙うと、生地そのものまで傷めてしまうおそれがあるためご注意ください。毛玉に触れるか触れないかくらいの距離で、優しくなでるように刈り取りましょう。
- ・ハサミ
ハサミを使って毛玉を一つひとつ根元から切り取る方法です。生地と毛玉の間にハサミを滑らせ、地道にカットしましょう。 その際は、生地ごと切ってしまわないように注意が必要です。手間はかかりますが、生地を傷めず毛玉を除去しやすいといえます。
- ・毛玉取りブラシ
毛玉ができている箇所に、一定方向にブラシタイプの毛玉取りを優しく滑らせて、毛玉を取る方法です。さまざまな方向にブラッシングすると、かえって毛玉ができてしまうため注意しましょう。 洋服ブラシを購入するなら、豚毛や猪毛など、動物の毛でできたものがおすすめです。生地に負担がかかりにくく、毛玉を取り除きながら、毛玉になりかけている毛羽までほぐせます。
- ・電動毛玉取り器
大型のカッターが内蔵された、パワーのある電動タイプの毛玉取り器を使う方法です。使い方は簡単で、毛玉の上からカッター部分を押し当て、クリーナー本体を滑らせるだけで楽に毛玉を除去できます。 乾電池式または充電式があり、生地の毛足の長さによって仕上がりを調整できる製品もあります。広範囲に毛玉ができたときにも短時間で手軽にお手入れができる、おすすめアイテムです。
- ・毛玉取り軽石(セーターストーン)
「セーターストーン」と呼ばれる天然のケイ素から作られた軽石を使って毛玉を除去する方法です。石の表面に無数に開いている空気孔があり、毛玉を絡ませて取る仕組みとなっています。 毛玉が取れると同時にセーターストーンもボロボロと落ちていくため、作業する場所にお気をつけください。衣類の生地を傷めにくく、長持ちにつながります。アメリカなど海外では一般的な毛玉取りアイテムです。
毛玉を予防するお手入れ方法
- ・着用後はブラシをかけて毛並みを整える
衣服の着用後は、収納する前に洋服用ブラシでブラッシングして、毛並みを整えておくと良いでしょう。 摩擦による毛羽立ちや絡まりなどの毛玉予備軍をこまめにほぐすことで、毛玉を予防できます
- ・洗濯時の摩擦に注意する
洗濯時の摩擦を最小限にとどめるため、大切な衣服は裏返して洗濯ネットに入れてから洗濯しましょう。 おしゃれ着用洗剤や柔軟剤を使用するのも有効です。洗濯機の使用が可能な場合は、ドライコースなど生地に負担をかけない洗い方を選ぶのがポイントとなります。
クリーニング店で毛玉を取ってもらう場合の料金相場
毛玉の除去方法や料金はクリーニング店によって異なります。オプションで毛玉の除去を依頼する場合、平均相場は200~500円です。 ただし、オプションサービスを付けたとしても、毛玉を100%取り除けるとは限らない点に留意しましょう。
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正しい毛玉の取り方で衣類をすっきりきれいに!
ここまで、毛玉の取り方の基礎知識をお伝えしました。毛玉を正しい方法でケアすれば、衣類を長持ちさせられる可能性があります。 衣類の寿命を考慮して、ダメージを避けてお手入れしましょう。また、大切な衣服のケアは、クリーニング専門店へ依頼するのもひとつの方法です。 ご紹介したお手入れ方法と併せて、プロの毛玉取りもご検討ください。