コラム | 2023-02-10
布団の打ち直しとは?新品同様になるメリットと素材別の具体的方法
布団の打ち直しとは?新品同様になるメリットと素材別の具体的方法
布団を使っていると、だんだんと平べったくなってきます。ふっくら感がなくなった場合、買い換えることもできますが、高価な羽毛布団などの場合はそうもいきません。 そんな悩みを抱えているなら、布団の「打ち直し」をして、長年使った布団を新品同様に蘇らせてみてはいかがでしょうか? ここでは布団の打ち直しの概要とメリット、素材別の具体的方法について解説します。
布団の打ち直しの概要
最初に布団の打ち直しとはそもそもどのようなことを行うのでしょうか?布団を買い換えとの違いと打ち直しをする3つのメリットについて解説します。
布団の打ち直しとは
布団の打ち直しとは、布団をリフォームして新品同様にすることです。具体的には、布団の中身をいったん取り出し、きれいに掃除します。必要に応じて綿や羽毛などを追加して、再生加工をすることでふっくら感が蘇り、汚れを取り除くことができます。 布団を「リフォーム」ではなく、「打ち直し」と呼ぶのはなぜでしょうか?それは、綿の種を取り出す機械がなかった時代の名残です。布団の打ち直しが始まった江戸時代、布団の中身の原料である綿を棒で打つことで、種を除きながらふわふわの状態にしていました。 そのため、古くなった布団の中身を再生することを「打ち直し」と呼ぶようになったのです。現在では綿に限らず、羽毛などの再生も打ち直しと呼んでいます。
布団の打ち直しのメリット
布団の打ち直しで得られるメリットは主に3つあります。
1つ目のメリットは、布団を清潔にできることです。
打ち直しでは布団の中身を取り出して洗浄するため、殺菌、防カビ、消臭効果を期待できます。もっともすべての中身が洗浄できる訳ではなく、中には洗浄できない素材もあるので注意が必要です。
2つ目のメリットは、コストパフォーマンスが良いことです。
持っている布団が値段が高価で、高品質のものならば、打ち直すことで布団の寿命を延ばせます。安い布団に買い替えるのも選択肢の1つですが、劣化しやすいため繰り返し買い直す必要が生じます。
そのため、長い目で見れば、打ち直しをした方が合計金額を抑えることができる場合もあります。
3つ目のメリットは、サイズの変更ができることです。
打ち直しをする際、大きな布団を分割して子供用の布団に変えたり、逆に小さな布団を組み合わせて大きくすることも可能。使わなくなっていた布団をニーズに合わせて蘇らせることができるのです。
打ち直しの料金相場について
布団の打ち直し料金の目安は、1万円〜6万円程度とお考え下さい。随分料金に幅があるように感じますが、以下のような要素に左右されます。
- 使われている素材
- 同じ素材であっても品質や繊維の太さなどの違い
- 打ち直しをする布団が敷布団か、掛布団か
- 中身の充填の有無
- 店舗による違い
詳しい料金は店舗まで事前に問い合わせておくと安心です。
素材別の布団の打ち直し方法
一口に布団といっても、中身に使われている素材はさまざまで、打ち直しの方法も異なります。ここでは代表的な素材に絞って、素材別の打ち直し方法を紹介します。
羽毛布団の打ち直し方法
日本羽毛製品協同組合では、3種類の羽毛布団の打ち直し方法を定めています。
- プレミアムダウンウォッシュ仕上げ
布団を解体し、取り出した羽毛を専用洗浄機で水洗いして汚れを取り除く方法。洗浄後、新品の羽毛を充填し、新しい側生地(外側の生地)で仕立て直します。
- ダウンウォッシュ仕上げ
プレミアムダウンウォッシュ仕上げと同じく、羽毛を水洗いして汚れを落とす方法です。両者は羽毛を直接洗うか、羽毛を何かに入れた状態で洗うかで異なります。ダウンウォッシュでは側生地ごと、あるいは別の袋に入れて丸ごと洗います。
- ふとん生地交換仕上げ
この方法では、羽毛の洗浄は行いません。布団を解体して羽毛を取り出し、新しい側生地で仕立て直すのみで、必要に応じて新しい羽毛を充填します。
綿布団の打ち直し方法
綿布団の打ち直しには主に4つの工程があります。
- STEP1.側生地をはがす
綿布団を裁断し、綿を取り出して軽量化します。必要に応じて、新しい綿を追加します。この際、管理番号をつけて他の人の品物と混ざらないよう、細心の注意が払われます。
- STEP2.ほぐす
古い綿と新しい綿を一緒に混打綿機(ほぐし機)に投入し、叩いてふわふわの状態にしつつ、ゴミなどを取り除きます。この工程で熱風を使った殺菌処理も行われます。
- STEP3.シート状にする
カード機という機械で、ほぐした綿を薄く重ねていくと、1cmほどの厚みのシート状になります。この過程を経ることで、綿布団の通気性と保湿性、保温性が高まります。
- STEP4.職人による仕立て
STEP3で完成したシートを重ねて、布団の形に整えていきます。最後に側生地に詰めて、返し口を閉じます。
打ち直しの頻度の目安
打ち直しは毎年行うのではなく、5年に1度くらいが良いといわれています。 上述したように羽毛布団と異なり、綿布団などは打ち直しの際も直接中綿を洗浄することはできません。そのため、清潔さを保つことが目的であればクリーニングに出して、汚れやダニなどを取り除くほうが良いでしょう。 クリーニングは1シーズンに1回など、定期的に行うことをおすすめします。クリーニング店への持ち込みが難しいなら宅配クリーニングを活用してみてはいかがでしょうか。
布団の丸洗いなら宅配クリーニング「せんたく便」
シーツやカバーは洗濯しても、布団そのものを「丸洗い」する意識はあまりないかもしれません。しかし、体に常に密着して使用される布団にも洗濯が必要です。
「せんたく便」とは?
「せんたく便」は安さと品質が強みの宅配クリーニングの老舗です。スマホかパソコンで集荷・配送日時を選ぶだけで、自ら店舗に衣類を持ち込む必要がなく便利です。 また、費用が高くなりがちなコートやダウンも一律料金なのも特徴の一つです。パック料金で、リーズナブルにクリーニングができます。
せんたく便の「ふとんパック」
せんたく便のふとんパックは、布団の丸洗いで汚れやシミを綺麗に取り除くコースです。布団はシングルサイズ、ダブルサイズ、セミダブルサイズ、いずれも可能です。 布団の状態にもよりますが、打ち直しなしでもふかふかに蘇ります。また、除菌効果に加え、目に見えないダニ、カビ、アレルゲンの除去率が高いのも魅力です。例えば、殺ダニ効果の試験では、コナヒョウダニの死亡率が100%と認められました。
ふとんパックでは座布団のクリーニングも可能
ふとんパックは、座布団など寝具以外のクリーニングにも利用可能です。 例えば、座布団には、食べ残し、ほこり、ペットの毛などさまざまな汚れが付くため、定期的に洗ったほうがよいでしょう。洗濯表示を確認して自宅で洗うこともできますが、せんたく便のふとんパックでは、座布団は2枚で1枚分としてカウントするため、お得です。
打ち直しをして布団を新品同様に
打ち直しでお使いの布団は新品同様に蘇ります。高品質の布団を使っているなら、検討してみましょう。また、せんたく便の「ふとんパック」も同様の効果があり、布団をふわふわにし、ご希望の仕上がりを期待できます。詳細は、お気軽にお問合せください。