コラム | 2023-02-15
クリーニングの受け取り期限を過ぎるとどうなる?解決方法は?
クリーニングの受け取り期限を過ぎるとどうなる?解決方法は?
クリーニング屋さんに洋服を預ける際、意外と軽く考えてしまいがちなのが「受け取り期限」です。うっかり忘れや「用事あるときに立ち寄ればいいや」などと後回しにして、長期間放置した経験がある方も多いでしょう。 しかし、受け取り期限を過ぎると追加料金が発生したり、場合によっては処分されてしまったりと、様々なトラブルの原因になるので注意が必要です。この記事では、受け取り期限の基礎知識から主なトラブルの内容、その解決策となるおすすめサービスまでご紹介します。
目次
クリーニングの受け取り期限の基礎知識
そもそもクリーニングの受け取り期限とはどういうものなのでしょうか。「保管期間」との違いや期間の目安について解説します。
クリーニングの受け取り期限とは
受け取り期限とは、店が仕上がり後に利用者の受け取りを待つ期間のうち、ペナルティなしに通常の手続きで返却に応じる期間を言います。各店舗が独自に設けており、おおよそ1週間~数か月に設定されていることが多いです。店によって対応が異なるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
受け取り期限と保管期間の違い
受け取り期限とは別の用語として「保管期間」が使われることもあります。保管期間は店が責任をもって品物を保管する期間を言います。受け取り期限と違い、保管期間を超過すると店は品物の紛失、損傷などの損害について責任を負わず、破棄や売却といった処分の措置が取られることもあります。保管期間の長さを3カ月に設定しているところもあれば、数年待ってくれるところもあり、こちらも店によって対応が異なります。
受け取り期限・保管期間に明確なルールはない
受け取り期限や保管期間は明確に法律で定められているわけではありません。クリーニングに関する法律にクリーニング業法がありますが、保管に関する規定はなく、実質、各店舗が自由に決めることができます。保管期間を経過すると品物は処分されることがあります。 法律の規定はありませんが、目安として「クリーニング事故賠償基準」があります。全国クリーニング生活衛生同業組合連合会(略称:全ク連)が消費者保護の立場から、紛失や損傷などの事故が発生した際、適切かつ迅速に対応するための統一基準として策定したものです。 この基準によると、クリーニング業者が品物の保管などの不手際による賠償責任を免れる期間を1年と定めています。基準では賠償額の算定方法なども示しており、原則、「LDマーク店」と「Sマーク登録店」に適用されます。 LDマークは、全ク連会員である各都道府県の組合に加盟している証で、組合の規約に基づく誠実な業務を期待できます。Sマークは厚生労働大臣が認可した「クリーニング業の標準営業約款」に基づいて営業しており、高い技術力を国が認めています。どちらも信頼できる店を選ぶ判断基準となります。 ただ、どの店を選ぶにしても、期間の詳細は必ず前もって確認し、仕上がり後は早めに引き取ることが大切です。
クリーニングの受け取り期限に遅れたときのトラブルと対応方法
クリーニングの受け取り期限に遅れてしまった場合、様々なトラブルが生じてしまう可能性があります。ここでは主なトラブルの内容と対応方法を紹介します。
受け取り期限に遅れたときの主なトラブル
- 追加料金が発生する
受け取り期限を過ぎると、「保管料」「延滞料金」「火災保険料」などの名目で各店舗が定める追加料金がかかることがあります。店によっては1日単位で加算され、数千円の高額を請求されるケースもあります。1日の追加料金を30円とすると、1年間で1万円を超えてしまいます。 また、一定期間を経過すると保管期間を自動延長するサービスを導入している店もあります。本来は利用者が保管期間を調整できる便利なサービスですが、油断して放置してしまうと意図せず追加料金がかさんでしまうことになります。
- 衣類が処分される
保管期間を経過すると、利用者が品物の所有権を放棄したと見なし、破棄・売却といった処分をされてしまうことがあります。 クリーニング事故賠償基準は、クリーニング業者に品物の適正な保管を求める期間の目安を1年と示しています。これはあくまで目安であって実際は店側が任意で決めることができ、もっと短いこともあります。店によっては処分費用を利用者に求める場合もあるので、事前に確認しておくことをおすすめします。
- 変色やカビ
全ク連が組合員を対象に行った実態調査では、長期間にわたって受け取りがなく保管していた品物に生じたトラブルとして「変退色」がトップとなり、「しわ」や「カビ」が続きました。せっかく大事な洋服をキレイにしようとクリーニングに出しても、これでは台無しですね。
受け取り期限に遅れたときの対応方法
受け取り期限、保管期間に遅れたときは、焦らず冷静に対処しましょう。まずは伝票や預かり証など、注文した証拠資料を用意します。スムーズに引き取れるようにする目的もありますが、「追加料金を求められた」「衣服が処分されていた」といった場合には、店側の対応が適切か判断する材料になります。 そういった資料が見つからない場合でも、保管期間内であれば名前や電話番号などの記録をもとにスムーズに返却してもらえることもあります。その際には商品や点数に間違いがないか、よく整理しておきましょう。 受け取り期限を経過した品物は店舗から倉庫に移送されるなどして、店側がすぐ対応できない場合もあります。受け取りに行くときは電話などで事前に連絡しておきましょう。確認に時間がかかることもあるので、できれば混雑時の訪問や問い合わせを避けるなど、店側への配慮も欠かしたくないところです。
受け取り期限の問題は宅配クリーニングで解決
通常のクリーニングでは受け取り期限、保管期間を過ぎた場合に様々なトラブルが懸念されます。この問題を解決できるサービスが「宅配クリーニング」です。
宅配クリーニングの特徴
通常のクリーニングでは店まで衣服を預けに行き、さらに仕上がり後に受け取りに行く手間と時間が必要です。うっかり忘れてしまった経験をした方も多いでしょう。 宅配クリーニングは、ネットや電話などで注文するだけで、集荷から受け取りまで自宅で完結するサービスです。店舗まで行き来する手間が省け、取り忘れの心配もほぼなくなります。忙しくて受け取りに行く暇がない方、取り忘れが心配な方はぜひ利用を検討してみてください。
長期保管には「せんたく便」の「保管パック」がおすすめ
「せんたく便」は独自システムで受注からお渡しまで一元管理を実現した宅配クリーニング業界の老舗です。職人の手作業による高品質なサービスを「配送料無料」「手数料無料」で受けられるのが魅力で、コートやダウンなど店舗に持ち込みにくい高価な服を得意としています。シミ抜きや再仕上げまで、無料。お届け日をネットで指定できるので、取り忘れ問題も解消できます。 クリーニングした衣類をそのまま長期保管したいときは、最大11か月預けることができる保管サービス「保管パック」がおすすめです。イオン発生機を完備した清潔な専用部屋で保管するので、大切な洋服も安心して預けられます。夏物・冬物の衣替え、クローゼットの整理に大変便利です。
受け取り期限のトラブルは「宅配クリーニング」で解決!
通常のクリーニング店では受け取り期限や保管期限をめぐるトラブルの心配が付きまといますが、自宅で受け取りができる宅配クリーニングを活用すれば、一挙に解決できます。「配送料無料」「再仕上げ無料」などのお得なサービスを提供するクリーニング屋さんを選べばさらに満足度も向上するはず。ワンランク上の快適な生活に「保管パック」の活用もおすすめです。