コラム | 2024-08-30
スーツの正しい保管方法|普段使いと長期保管で長持ちさせるには?
スーツの正しい保管方法|普段使いと長期保管で長持ちさせるには?
スーツはデリケートなアイテムのため、きれいな状態で長く使うためには、保管にも十分に気をつける必要があります。 きちんとお手入れを行った上で、適切な保管場所へ収納することが大切です。 今回は、スーツを正しく保管する重要性や、適切な保管方法について解説します。 また、スーツの保管についてよくある質問や回答についてもご紹介します。 スーツの保管でお悩みの方は、ぜひ参考にご覧ください。
スーツを正しく保管することが重要な理由
スーツを適切に保管しておかないと、劣化の原因になる可能性があります。まずは、なぜスーツを正しく保管する必要があるのかを確かめていきましょう。
虫食いやカビを防いで長持ちさせやすい
スーツを着た後、適当に放置してしまうと、虫食いが発生してしまうことがあります。 スーツに付着した皮脂や汗、ホコリなどで害虫が引き寄せられ、穴をあけてしまうことがあるのです。 また、適切な保管場所を選ばないと湿気がこもり、カビが生えてしまうことがあります。嫌なニオイが生じる原因にもなってしまうでしょう。 正しく保管することでこういったトラブルを防ぎ、スーツを長持ちさせることにつなげられます。
関連記事:「スーツに生えたカビの取り方|カビの発生する主な原因と予防対策」
型崩れやシワの防止につながる
スーツは体にフィットするよう、立体的な形状に仕立てられています。スーツに合った方法で保管しておかなければ、せっかくの形状が崩れてしまい、シワができてしまうこともあります。 きれいな状態で長く使い続けるためにも、適切な方法で保管することが大切です。
スーツの正しい保管方法
スーツを保管する際は、どのようなポイントに気をつけたら良いのでしょうか。ここでは、スーツをご自宅で保管するときに知っておきたい、適切な保管方法やコツをご紹介します。
スーツの一般的な保管方法
- ブラッシングを行う
スーツをしまう前にブラシをかけてホコリや汚れを落とします。豚毛や馬毛などの洋服用ブラシを用意して、上から下に向かって軽くブラッシングしましょう。 肩部分は頭から落ちたフケが付着していることもあるため丁寧にブラシをかけます。襟の裏側や背中部分も忘れずに行いましょう。
- ポケットの中身は出しておく
ポケットが膨らんだ状態のままだと型崩れの原因になります。中身はすべて取り出してから保管しましょう。ジャケットの内ポケットもしっかりとチェックしておきます。
- スーツ専用のハンガーを利用する
スーツのジャケットを細いハンガーにかけていると、肩の形状が崩れてしまうことがあります。大切なスーツの型崩れを防ぐため、厚みのあるスーツジャケット用のハンガーを活用しましょう。 また、パンツやスカートを吊るしておけるボトムス用のハンガーもあります。クリップ付きのタイプなら、ウエスト部分や裾部分などを挟んできれいな状態で吊るしておけます。
- スチームアイロンでシワを伸ばしておく
スーツを着た後、シワができた状態のまま保管するのは避けましょう。スチームアイロンの蒸気を当ててシワを軽く伸ばしてから収納することがおすすめです。 アイロンを直接当ててしまうとテカリの原因になるため気をつけましょう。また、スチームを当てる前にスーツの洗濯表示のタグを見て、温度の上限を確認することが大切です。 アイロンマークに「・」が1つの場合は110℃まで、2つの場合は150℃まで、3つの場合は200℃までの範囲でアイロンをかけられます。
- 風通しの良い場所で保管する
スーツの収納場所は、風通しの良いところを選ぶことがおすすめです。通気性の悪い場所では湿気がこもり、カビや臭いが生じてしまうこともあります。 押し入れやクローゼット内は湿気がこもりやすいため、なるべく避けたほうが無難です。適した収納場所を用意するのが難しい場合は除湿剤などを活用し、湿気がたまらないように管理しましょう。
スーツの長期的な保管方法
- 普段使いと長期保管用で保管場所を分ける
毎日の仕事で着用するスーツと着る機会が限られるスーツは、保管場所を分けましょう。普段使いのスーツに付着した汚れや臭いが、長期保管中のスーツに移ってしまうことがあるためです。
- 保管前にクリーニングに出す
汚れが蓄積した状態で長く保管すると、虫食いやカビなどを招いてしまうことがあります。 クリーニングに出してメンテナンスしてから収納することが大切です。染みついた汗や皮脂汚れなども、クリーニングできれいに落とせるでしょう。
- 不織布製のカバーをかける
スーツを長く保管しておきたいときは、不織布製のカバーをかけておくことがおすすめです。 ホコリがつくのを予防し、劣化を防ぐことができます。不織布製であれば通気性も良く、湿気がこもりにくいため安心です。
- 防虫剤や除湿剤を利用する
虫や湿気による被害を防ぐため、スーツの保管場所に防虫剤や除湿剤をセットしておくこともおすすめです。 害虫被害が気になる場合は防虫カバーを使う方法もあります。製品によって効果が持続する期間が異なるため、交換のタイミングを忘れてしまわないように管理しましょう。
- 直射日光を避ける
日差しが直接当たる場所にスーツを置いていると、変色してしまう可能性があります。保管の際は、直射日光の当たらない部屋を選びましょう。
スーツの保管方法に関するよくある質問
スーツを畳んだまま保管するとどうなる?
スーツを吊るしておける収納スペースが足りず、衣装ケースや引き出しなどに畳んで保管したいと考える方もいるかもしれません。 スーツを畳んで収納すると型崩れし、シワがついてしまうため避けたほうが良いでしょう。
スーツはしまいっぱなしにしていい?
スーツを長期間しまっておく際は、定期的に取り出して風に当てましょう。月に1回程度の頻度で陰干しするのが目安です。 クローゼットなどにしまっておく際は、週に1回は扉を開け放ち、空気を入れ換えましょう。
スーツにシワができてしまったらどうする?
スーツを着ているうちにシワが気になってきたら、スチームアイロンを使ってシワを伸ばします。 お手元にスチームアイロンがない場合、霧吹きでシワの気になる部分に水分を含ませてから伸ばしてみましょう。 軽いシワであれば取れる可能性があります。市販のシワ取りスプレーを活用する方法もあるため、気になる方は試してみましょう。
スーツを連続で着用するとどうなる?
スーツを頻繁に着る場合、1着のみを着続けるのは避けたほうが良いでしょう。染み込んだ汗が乾かないまま着用するのは不衛生であるのと同時に、生地の劣化をはやめてしまいます。 週に5日はスーツを着用する人なら、少なくとも3~4着を用意して着回しましょう。
保管時のクリーニングの注意点は?
保管前にクリーニングに出した後、スーツが戻ってきたらビニールカバーを取ってから保管しましょう。ビニール素材は通気性が悪いため、カバーをかけたままだと湿気がこもってしまいます。 また、クリーニングの頻度はシーズンに1~2回程度が目安です。あまり頻繁にクリーニングに出してしまうと生地を傷める可能性があるため、適切な頻度を心がけましょう。
(まとめ)スーツの正しい保管方法をチェックしてきれいに収納しましょう
スーツの保管方法やよくある疑問について解説しました。大切なスーツを長く着るためには、丁寧にケアをして正しく保管することが重要です。 ご紹介したポイントも参考にして、お手持ちのスーツをきれいに保管しておきましょう。 また、ご自宅の保管場所が足りないときや、大事なスーツをしっかり保管しておきたいときは、保管サービスを利用することもおすすめです。 その際は、ぜひ「せんたく便」の「保管パック」をご検討ください。「保管パック」は、お預かりした衣類をきれいにクリーニングした後、専用室内で丁寧に保管するサービスです。 スーツはもちろん、ダウンジャケットやコートなどの季節物の衣類にもおすすめです。最長11カ月の保管が可能で、衣替えの際にも便利にご利用いただけます。どうぞお気軽にお問い合わせください。