界面活性剤の種類・特徴・用途の一覧｜ぬいぐるみの洗浄におすすめ

界面活性剤には、本来混ざり合わないものを結びつける働きがあります。この記事では、洗濯洗剤に含まれている界面活性剤の性質を解説するとともに、洋服やぬいぐるみ、各種布製品を洗濯するときのメリットやデメリットについてもご紹介していきます。 界面活性剤は、汚れをしっかり落としてくれる反面、人にとっては刺激が強すぎることもあるようです。界面活性剤の特徴を理解し、正しく使っていきましょう。

界面活性剤の意味と種類

界面活性剤は本来混ざらないものを結びつける物質で、4つの種類に大別できます。界面活性剤の仕組みと、どのようなものに使われているのかをみていきましょう。

界面活性剤とは？

界面活性剤は、洗濯洗剤や各種洗浄剤はもちろん、化粧品・シャンプー・食品の成分などにも使われています。 たとえば、サラダなどに使うマヨネーズは、主成分が酢と油です。本来このふたつは混ざりませんが、卵が界面活性剤の役割をしてくれることで、酢と油を混ぜ合わせ、マヨネーズとなります。 魔法のような働きを可能にしているのは、界面活性剤の分子構造です。まったく性格が合わない二人を「水と油」と表現するように、水性と油性の物質は本来混ざり合いません。 しかし、界面活性剤があればこれらを混ぜることができます。界面活性剤の分子は、水に馴染む親水性（親水基）と、油に馴染む親油性（親油基）を併せ持っているため、水中の濃度が高くなると、ミセルと呼ばれる球体が形成され、水の中の油をミセルの中に取り込むこと（可溶化）が可能です。水と油の両者をつなぎ合わせると同時に、境界面を安定させてくれるので、さまざまな場面で活用されています。

界面活性剤の種類別の特徴・用途

界面活性剤の種類は大きく分けて4つです。種類によって、電荷の正や負や、性質が異なり、用途も変わってきます。

• アニオン界面活性剤
  アニオン活性剤は、陰イオン界面活性剤とも呼ばれ、界面活性剤の中でも多く使われています。 水に溶けたときに、水に馴染む部分（親水基）が、陰イオン（負に帯電したイオン）となる性質を持っており、泡立ちがいいのが特徴です。温度の影響を受けないため、洗濯洗剤・シャンプー・ボディソープ・石けんなどによく使われます。 また、アニオン界面活性剤は、その種類によって洗浄性の起泡性が異なります。たとえば、アミノ酸系界面活性剤は、洗浄力は弱いが低刺激のため、シャンプーに使われることがあります。 一方、同じアニオン界面活性剤でも、硫酸エステル塩は洗浄力が強く、良く泡立つシャンプーになりますが、頭皮や皮膚が敏感な方には向いていません。
  
  
• カチオン界面活性剤
  カチオン界面活性剤は、水に溶けたとき、疎水基のついている部分が正イオンに電離する界面活性剤（陽イオン界面活性剤）です。 繊維や髪の毛など、負に帯電している固体表面に吸着する性質を持っており、殺菌性や帯電防止効果があります。主に使われているのは、リンス・殺菌剤・衣類用柔軟剤などです。
  
  
• 両性界面活性剤
  両性界面活性剤は、水に溶けたとき、アルカリ性領域ではアニオン界面活性剤の性質を示し、酸性領域ではカチオン界面活性剤の性質を示します。両性界面活性剤でもっともよく利用されているのはカルボン酸塩型です。 カルボン酸塩型はアミノ酸型とベタイン型に分類されますが、ベタイン型のほうが肌に優しく、ほかの界面活性剤と混ぜ合わせて、泡立ちや洗浄力を向上させる目的で使われています。よく使われているのは、シャンプー・ボディソープ・台所洗剤などです。
  
  
• ノニオン界面活性剤
  ノニオン界面活性剤は、水に溶けてもイオン化しない親水基を持っているため、ほかのイオン性界面活性剤と対比させ、非イオン界面活性剤とも呼ばれています。水の硬度や電解質の影響を受けにくいため、ほかの界面活性剤との併用が可能です。 ノニオン界面活性剤には、エステル型やエーテル型、エステル・エーテル型（ポリエチレングリコール型）など、いくつか種類があります。 エステル型は、グリセリンやソルビトール、しょ糖といった多価アルコールと脂肪酸がエステル結合した構造です。安全性に優れるグリセリン脂肪酸エステルやソルビタン脂肪酸エステルなどは、食品添加物として国に認可されており、食品の乳化剤や化粧品、食品で多く使用されています。 エーテル型は、水酸基をもつ高級アルコールやアルキルフェノールといった原料に酸化エチレンを加えて作られた、代表的な非イオン界面活性剤です。家庭用・工業用としても広く使われています。 ノニオン界面活性剤は、衣類用洗剤や乳化剤、分散剤、金属加工油など、用途が幅広く、アニオン界面活性剤と同様に、多くの製品で使われています。
  
  

界面活性剤をぬいぐるみや衣類・布類に使うメリット・デメリット

界面活性剤は、洗浄力のアップや汚れの防止といったメリットがある一方、肌への刺激がデメリットになることもあります。界面活性剤の注意点をチェックしておきましょう。

ぬいぐるみに界面活性剤を使うメリット・デメリット

ぬいぐるみも、洗濯表示で水洗いが可能と表記されていれば、自宅でも洗濯できます。 界面活性剤を含む洗剤のメリットは、繊維の奥まで浸透して洗浄できることや、洗濯後に汚れにくくなることです。一方、界面活性剤の刺激がデメリットになることも。子どもの肌が敏感だと、炎症やアレルギーを起こす可能性があります。

衣類・布類に界面活性剤を使うメリット・デメリット

特にこだわりを持って選ばない限り、洗濯用洗剤には、界面活性剤を含まれているはずです。界面活性剤を含む洗剤を使えば、衣類・布類への浸透率が上がり、シミや皮脂汚れが剥がれやすくなります。 液体やジェルボールタイプなど、界面活性剤の含有量が多くなればなるほど、洗浄力も高くなるでしょう。 一方、界面活性剤を含む洗剤には刺激性があり、肌荒れや炎症といったトラブルを起こしやすいといわれています。肌が敏感な人は注意しておきましょう。 特に、石油などから化学合成した合成界面活性剤は、一度皮膚から吸収されると、体内で分解できず、蓄積してしまいます。アトピー性皮膚炎や、アレルギー症状を引き起こす可能性もあるため、取り扱いに注意してください。

「せんたく便」の「ぬいぐるみパック」は人に優しい洗剤を使用

宅配クリーニングの老舗「せんたく便」では、人の体にも優しい洗剤を使って洗っています。肌に触れることも多いぬいぐるみの洗濯には「せんたく便」を利用してみませんか？

「せんたく便」とは？

せんたく便は、宅配クリーニングの老舗です。ネットから24時間いつでもクリーニングを依頼できます。いつも着ている洋服以外にも、浴衣・布団・コスプレ用コスチューム・靴・ぬいぐるみ・クッションなど、さまざまなもののクリーニングが可能です。 クリーニングの依頼は、ネットや電話で。洗濯物は自宅まで集荷に来てくれるうえ、往復配送料も無料となっています。お家にいながら気軽にプロのクリーニングが利用できるのは、忙しい人にとって大きなメリットといえるでしょう。 加えて、スタッフのほとんどがクリーニング師の国家資格を有しています。確かな知識と熟練の技で、大切な衣類からデリケートなおしゃれ着まで、ひとつひとつ丁寧に仕上げてくれるでしょう。

フワフワ仕上げと衛生面への配慮が特徴の「ぬいぐるみパック」

小さな子どもがいると、ぬいぐるみも汚れやすいものです。洗浄力の高い界面活性剤を使用した洗剤で洗えば、汚れも臭いもきれいにできますが、人体への影響が不安になるかもしれません。 そんなときは、せんたく便の「ぬいぐるみパック」がおすすめです。ぬいぐるみパックでは、人に優しい洗剤を使って、ぬいぐるみをふわふわに仕上げつつ、汚れはしっかり除去。そして、消臭・抗ウイルス加工を行っています。 気になる汚れがあるときは、染み抜き・再仕上げも無料です。長くきれいに使いたいなら、汚れ防止加工のオプションもあるので、検討してみてください。

界面活性剤の種類とメリット・デメリットを把握しておきましょう

界面活性剤は、アニオン界面活性剤・カチオン界面活性剤・両性界面活性剤・ノニオン界面活性剤の4種類にわけることができ、それぞれ、水に溶けたときの性質が異なります。 界面活性剤は、洗浄力を向上し、再びつく汚れを防止できる一方、肌への刺激が強く、アトピー性皮膚炎やアレルギー症状を引き起こすリスクもあります。 子ども用のぬいぐるみや大切な洋服など、子どもの肌によく触れるものをきれいにしたいときは、プロのクリーニングを検討してみてはいかがでしょう？

• クリーニングを依頼検討される方は、こちらへお進みください。

宅配クリーニングのせんたく便

住所／滋賀県彦根市大堀町380-1

TEL／0120-096-929

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