コラム | 2023-08-15
ナイロンの洗濯方法|衣類とバッグの洗い方・注意点、素材の特徴は?
ナイロンの洗濯方法|衣類とバッグの洗い方・注意点、素材の特徴は?
ナイロンは丈夫で耐久性に優れた合成繊維であり、洋服やバッグなどさまざまな衣類やアイテムに使用されている人気の素材です。 ただ、ナイロンの洗濯方法や注意点を把握していなければ、お手入れすることでかえって素材の良さを損なってしまう可能性も。 今回は、ナイロンの基礎知識やバッグ・衣類などの洗濯方法、保管のポイントなどをご紹介します。お気に入りのナイロン製品を長く美しく保つために、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ナイロンの基礎知識
ナイロンは、アクリルやポリエステル、ポリウレタンなどと同様に石油を原料とする合成繊維の一種です。まずは、ナイロンの素材の特性を解説します。
ナイロンとは?
ナイロンとは、主に石油を原料とする合成樹脂「ポリアミド」から作られた合成繊維です。ポリエステルに次いで生産量の多い合成繊維であり、弾力性と伸縮性が大きな特徴です。 また、なめらかで光沢のあるシルクのような質感を持ち、風を通しにくく防水性にも優れています。そのため、アウターや水着、バッグなどに広く利用されています。
ナイロン素材のメリットとデメリット
- ・メリット
ナイロン素材の大きなメリットとしては、弾力性の高さが挙げられます。シワになりにくく型崩れしにくいので、幅広いアイテムに活用されています。 摩擦や引っ張りに強く、耐久性が高いのもメリットの一つです。また、濡れても乾きが早く、虫食いの心配が少ない点も魅力といえます。
- ・デメリット
シワや型崩れなどに強い一方、熱に弱いのがナイロン素材のデメリットです。乾燥機やアイロンの使用は避けたほうが良いでしょう。 また、吸水性がないため、ナイロン製の衣類は蒸れやすいのがデメリットといえます。さらに、油溶性の汚れを落としにくいという特徴があるため、油汚れにも注意が必要です。
ナイロン素材の衣類を洗濯する方法
ナイロン素材の洗濯時にはいくつかの注意点があります。ここでは、ナイロン素材の衣類の適切な洗濯方法をご紹介します。
ナイロンの衣類を洗濯する際の注意点
ナイロン製の衣類を洗う前に、まずは洗濯表示を確認しましょう。ナイロン以外のデリケートな生地が使われている場合や、防水加工・撥水加工などが施されている場合は、家庭で洗濯できないことがあります。 家庭で洗濯できない生地だった場合は、洗剤を付けた布で汚れた部分を拭いてお手入れすると良いでしょう。また、ナイロンは熱に弱いため、干す際には乾燥機の利用は避けてください。
さらに、洗濯表示に「30」や「40」などの数字が記載されている場合は、「その水温以下の水で洗うのが望ましい」という意味になります。 温度に制限がある場合は、おふろの残り湯を使用するのは避けたほうが無難でしょう。
ナイロンの衣類の洗濯方法
- ・洗濯機を使う場合
洗濯機で洗える衣類であれば、洗濯ネットに入れてから洗濯することがおすすめです。綺麗にたたんでネットに入れればシワ予防にもなります。 洗濯洗剤は弱アルカリ洗剤で問題ありませんが、混紡生地の場合はダメージを避けるためにおしゃれ着用の中性洗剤を選ぶと良いでしょう。 洗濯の際は、基本的に通常コースで問題ありません。脱水する場合は洗濯ネットに入れたまま短時間行うのがおすすめです。脱水の時間が長くなると、シワになりやすいため注意しましょう。 脱水後は、軽く叩いてシワを伸ばしてから干すのがコツです。ナイロンは日光に弱いため、干す際は直射日光を避けて陰干しにしてください。 吸湿性が低く乾きやすいため、陰干しでもしっかりと自然乾燥させられるでしょう。
- ・手洗いの場合
おしゃれ着の場合、手洗いのほうが生地の傷みを軽減しやすくなります。洗面器に入れた水におしゃれ着用洗剤を溶かし、ナイロンの衣類を入れて押し洗いしましょう。 水を交換しながらよく濯ぎ、洗濯ネットに入れて、洗濯機で1度目の脱水を行います。短時間脱水したら、洗面器に水と柔軟剤を入れて洗濯物に柔軟剤を染み込ませます。 再び洗濯ネットに入れて、洗濯機で2度目の脱水を行い、陰干しをして完了です。
ナイロンの衣類をアイロンがけする方法
ナイロン製の衣類には、基本的にアイロンをかけないことが推奨されています。洗濯後はシワができないよう、しっかりと伸ばして干すことがおすすめです。 どうしても必要な場合は、低温に設定してあて布をしましょう。そのままアイロンをかけてしまうとテカリが生じることがあるので注意が必要です。
ナイロン素材のバッグの洗濯方法
ナイロン素材のバッグは、基本的に洗わずに済ませることが望ましいといえます。ただし、汚れがひどい場合やカビが発生した場合は、以下の手順で洗濯しましょう。 まず、ナイロンバッグに付いたほこりを落とします。水で薄めた洗剤をタオルに含ませた後、しっかりと絞り、汚れを叩きながら落としましょう。 その後、風通しのいい日陰でバッグを陰干しします。カビが付いた部分は消毒用アルコールで拭き取りましょう。 ただし、色落ちのおそれがあるため、事前に目立たない場所でチェックしておくのがおすすめです。洗濯表示を確認して、洗濯機の使用がOKと記載があった場合は洗濯機を利用することもできます。 付属品などのパーツをすべて外し、バッグを裏返して洗濯ネットに入れて洗いましょう。中性洗剤を使用するほか、手洗いコースで洗濯することが基本です。 手洗いする場合は、水を張った洗面器に中性洗剤を溶かし、押し洗いをします。汚れがひどい箇所は、歯ブラシなどを使って落としましょう。洗濯が終わったらバスタオルなどでしっかり吸水し、陰干しして完了です。
洗濯後にナイロンを保管する際の注意点
洗濯後にナイロンを保管するときは、いくつか注意点があります。キレイな状態を保つために、以下のポイントに気をつけましょう。
除湿剤を使用する
ナイロンはカビが付きにくい素材とされていますが、ほかの衣類と一緒に保管する場合、カビがほかの衣類から移ってしまうおそれがあります。カビが発生しにくくなるよう、除湿剤を使用して湿気対策をしておくと効果的です。
防虫剤を使用する
化学繊維のナイロンは基本的には虫食いが起こりにくい素材です。ただし、天然素材との混紡の場合は虫食いが起こる可能性も。ナイロン製品を保管するときは、防虫剤も使用して虫食い対策をしましょう。
自宅で洗濯できないナイロンはクリーニングの利用がおすすめ
洗濯表示で水洗い不可の記載があったり、防水加工が施されていたりする場合は、自宅での洗濯は避けたほうが無難です。お手入れ方法に悩んだら、クリーニング店でドライクリーニングを依頼しましょう。
家庭での洗濯が難しい場合は、クリーニングのプロに任せるのが安心です。クリーニングの専門店なら、家庭での水洗いとは違ったドライクリーニングで、ナイロン製品を傷めずにしっかりと汚れを落とすことができます。 ナイロン製品をお手入れするときは、ぜひ宅配クリーニングの老舗「せんたく便」をご利用ください。「せんたく便」は徹底管理した有機溶剤によるドライクリーニングを提供しています。 ナイロンをはじめ、素材に合わせて適切なクリーニング方法で仕上げられるのが大きな強みです。また、「せんたく便」なら自宅まで洗濯物を引き取りに伺い、指定された日時に指定の住所までお届けが可能です。 「最速パック」なら、回収からお届けまで最短5日でお届けします。自宅はもちろん、イベント会場などに届けることも可能なため、ぜひ便利にご活用ください。
ナイロン製品の適切なクリーニングなら「せんたく便」をご利用ください!
ナイロン製品の特徴や、衣類・バッグの洗い方のポイント、普段のお手入れ方法などをご紹介しました。一部のナイロン製品は自宅での洗濯が難しく、保管にも工夫が必要です。 宅配クリーニングの老舗「せんたく便」なら、1点1点素材を見極め、それぞれに合った方法でしっかりクリーニングを行えます。お気に入りのナイロン製品を長持ちさせるために、ぜひ「せんたく便」をご利用ください。