コラム | 2023-02-15
カビが生えた服のおすすめ洗濯方法|カビの種類別の対策と予防法
カビが生えた服のおすすめ洗濯方法|カビの種類別の対策と予防法
服に付着するカビには、白カビと黒カビがあり、原因は、皮脂汚れなどを栄養源として繁殖したカビ菌です。この記事では、服に付着したカビの落とし方や、アルコールを使用した除去方法に加え、カビの予防方法についても解説していきます。 カビを予防するためには、押し入れやクローゼット内の気温や湿度も含め、定期的なお手入れが欠かせません。大切な服をきれいに保つコツと、カビの対策方法をチェックしておきましょう。
服に付くカビの種類と洗濯方法
ここでは衣服につくカビの種類と、カビの落とし方をご紹介していきます。カビについての基礎知識をつけて、正しいカビ対策を行っていきましょう。
服に付くカビの種類
衣服に付くカビは、大きく分けて白カビと黒カビの2種類があります。白カビは、白くふわふわとした綿毛のような見た目をしています。比較的カビの根は浅く、簡単に取りやすいのが特徴です。 一方、黒カビは白カビより根が深く、繊維の奥にまで根が張っているため、簡単に落とせません。黒カビの色は、黒や緑っぽいものが多く、何カ所かに別れてポツポツと生えるのが特徴です。 漂白剤でも色素を抜くのが難しいため、クリーニング店でも断られることがあります。黒カビが生えると対処が難しいため、カビを生やさない予防が大切です。
服のカビ落としの手順
古いシミには、大きく分けて水溶性と油溶性の2種類があります。水溶性の古いシミは、醤油・ソース・お酒・汗などです。一方油溶性のシミは、ファンデーションや口紅といった、化粧品が多いようです。 こうした汚れは、付着した直後はあまり目立ちませんが、時間が経って酸化してくると、変色し、不潔な印象を与えます。古いシミを落としたいときは、シミの成分と生地の種類に応じて選択する必要があり、汚れが放置されて時間が経っているシミほど、自宅での対処が難しくなるでしょう。 特に、樹脂・不溶性(墨汁や泥など)・食品の色素などは落とすのが難しいため、クリーニング店に相談するのがおすすめです。
・白カビの掃除・洗濯方法
- Step1.事前準備
最初にタグにある洗濯表示を確認し、お湯や漂白剤が使えるかチェックしてください。問題なければ、必要な道具を準備していきましょう。
- Step2.白カビをはたき落とし、アルコール除菌
野外で服をグラッシングして、服の表面に付着している白カビを払い落としてください。強くブラシをかけると、服の繊維を傷めてしまうので、優しく行いましょう。白カビを払い落としたら、カビの生えていた場所に、アルコールスプレーをたっぷり吹きかけます。
- Step3.漂白剤で洗濯し、天日干し
アルコールスプレーを吹きかけた後は、洗濯機に酸素系漂白剤を加えて洗いましょう。漂白剤の力で、白カビの色素が抜けていきます。ぬるま湯が使える場合は、50℃前後の水温が効果的です。 洗濯した後は、日の当たる場所でしっかり乾燥させてください。生乾きの状態だと、カビが死滅せず、また増えかねません。しっかり乾いたかどうかをチェックしてから、洗濯物を取り込みましょう。
・黒カビの掃除・洗濯方法
- Step1.事前準備
白カビと同じように、最初にタグの洗濯表示を確認します。問題なければ、必要な道具を準備していきましょう。用意するのは、洗面器やバケツ・手袋・酸素系漂白剤・綿棒です。
- Step2.綿棒でカビ部分に漂白剤を塗る
ゴム手袋を着用したら、黒カビの生えている部分に、綿棒を使って酸素系漂白剤を塗り込んでいきます。
- Step3.漂白剤を薄める
40~50℃くらいの少し熱めのお湯に、漂白剤を混ぜます。漂白剤の量は、お湯1Lに対して漂白剤10gが目安です。しっかり落としたいからといって、入れすぎないよう注意してください。
- Step4.カビの生えた衣類をつけおきする
漂白剤を薄めたお湯に、衣類を浸し、30分〜2時間ほど放置します。浸す時間は、汚れの落ち具合に合わせて調節してください。30分おきに浸けた衣類の様子をチェックするといいでしょう。
- Step5.しっかりすすいで干す
カビが落ちたら、もみ洗いをしながら流水でよく注いでください。このときも、ゴム手袋の着用を忘れないようにしましょう。すすぎ終わったら、日の当たる場所で干してください。白カビ同様、生乾きだとカビがまた繁殖してしまいます。完全に乾いたのを確認してから取り込みましょう。
服のカビを予防する方法
ここでは、カビの予防方法を解説していきます。気温と湿度の高い梅雨の時期などは、カビ菌が繁殖しやすい条件が揃っているので、特に注意しておきましょう。
クローゼットの湿気対策とこまめな掃除
カビ予防のコツは、クローゼットや押し入れ、タンスなどの管理を怠らないことです。空気中を漂うカビの胞子は、繁殖できる条件の揃った場所に付着して増えていきます。部屋に除湿機を置く、クローゼット内に除湿剤を常備する、定期的に扉を開けて換気するなど、湿気対策しておきましょう。 また、収納する服や布製品の数にも注意してください。多く詰めすぎると風通しが悪くなり、カビの繁殖を招きます。同じ理由で、クリーニングに出した後のビニールもとって収納するようにしてください。加えて、着用後の汚れた服や、湿った服を収納しないことも大切です。 こまめな掃除も忘れないようにしましょう。クローゼットや押し入れにホコリが溜まっていると、それをエサにカビが繁殖します。週に1度クローゼットや押し入れを掃除して、ホコリが溜まらないようにすれば、カビの繁殖を防げるでしょう。
塩素系漂白剤で洗濯槽を掃除
洗濯機の中には、汚れた衣類から出た皮脂汚れなどが溜まりやすく、これもカビの繁殖の原因となります。洗濯槽は、1~2カ月に1回の掃除を行いましょう。 洗濯槽の掃除には、市販されている洗濯槽クリーナーか、殺菌力の強い塩素系漂白剤を使うとよいでしょう。ただし、塩素系漂白剤を使うときは、酸素系漂白剤と混ぜて使わないよう注意してください。
クリーニング店の保管サービスを活用
しばらく着ない服や、特別なときにだけ着たい服などは、普段着ないため、特にカビが気になりますよね。そんなときには、クリーニング店の保管サービスを使うのもおすすめです。保管サービスを使えばクリーニング後、クリーニング店で洗濯物をそのまま数カ月預かってもらえます。 クリーニング店は、衣類を清潔かつ適切に保管する点でもプロフェッショナルなので、傷み・カビ・虫食い・臭いの心配がありません。 また、いくつか服を預かってもらえれば、自宅のクローゼット内をすっきりさせられるでしょう。風通しも改善できるため、自宅にある服のカビ予防にもなります。
服のカビ落とし・予防はクリーニング店に相談を
洋服に付着したカビは、家庭での対処が難しいケースが多くあります。早めの対策が重要になるので、カビを見つけたら、クリーニング店に相談するのもひとつの方法です。
プロのカビ取り・シミ抜きが効果的
白カビは比較的簡単に落とせますが、黒カビができてしまうと、家庭で取り除くのは難しい場合が少なくありません。繁殖力も高いため、すぐに増えてしまいます。黒カビができてしまった場合は、できるだけ早い段階でクリーニング店に相談するのがおすすめです。 クリーニング店では、染み抜きと同じ方法でカビを取ったり、カビ取り加工を対応してくれたりします。ただし、カビ取り加工は別料金になるなど、倍ほどの料金になることもあります。 クリーニング店によっては、手間のかかるカビ取り加工を実施していないお店もあるため、クリーニング店のメニューを確認してから、依頼するお店を決めましょう。カビの程度が軽ければ、染み抜きだけで対応できるかもしれません。
カビ予防には「せんたく便」の「保管パック」がおすすめ
せんたく便は、宅配クリーニングの老舗で、ネットや電話で24時間いつでもクリーニングを依頼できます。クリーニングしたい衣類をダンボールか、専用のパックに詰めればOK。あとは、集荷に来てくれるのを待ち、最短5日でクリーニングした衣類を届けてくれます。 利便性の高さと高品質なクリーニングが魅力で、お客様満足度は4年連続で1位(2021年現在)を獲得しています。また、クリーニング後の衣類を最大11カ月保管する「保管パック」も人気です。 せんたく便では、プラズマクラスターイオン発生機を設置した専用ルームで保管しているため、安心して預けられるうえ、クリーニング時のオプションでは、防虫・防カビ加工も追加できます。 衣替えで数カ月着ない服を預ければ、自宅の収納・保管場所を増やすことができ、クローゼットや押し入れの風通しもよくなるため、カビ予防にもなります。
洋服のカビは予防が大切
白カビは比較的簡単に落とせますが、黒カビは根が深く、自宅で落とすのがむずかしい場合もあります。自宅で落とす場合は、酸素系漂白剤を使って、ご紹介した手順通りにカビを落としていきましょう。 黒カビは繁殖力も高いため、見つけたらクリーニング店に相談するのが賢明かもしれません。保管サービスなどを上手に活用すれば、自宅の服のカビ予防にもつながるでしょう。