コラム | 2023-02-15
洗剤に入っている蛍光増白剤とは?漂白剤との違いと注意すべき点
洗剤に入っている蛍光増白剤とは?漂白剤との違いと注意すべき点
蛍光増白剤は、洗濯洗剤などに含まれており、見た目の白さをアップさせる蛍光染料です。この記事では、蛍光増白剤の特徴や、おすすめの使い方に加え、蛍光増白剤を使用する際の注意事項なども解説していきます。 蛍光増白剤に、体に害があるという報告はありませんが、肌が敏感な方や、赤ちゃんへの影響などを不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。この記事では、蛍光増白剤が含まれていない商品の見分け方などもご紹介していくので、蛍光増白剤について知りたい方は、ぜひご覧ください。
蛍光増白剤の特徴とおすすめの使い方
ここでは、蛍光増白剤の特徴と注意点、おすすめの使い方をご紹介していきます。
蛍光増白剤とは?
蛍光増白剤は、吸収した紫外線を、青白い光に変えることで、白物衣類をより白く見せる蛍光染料です。蛍光増白剤の商品を単体で買って使うことは稀で、多くは洗濯洗剤に含まれています。 本来、白物衣類は純粋な白ではありません。白物衣類は、製造段階から蛍光増白剤を使用して作られていることが多いのです。しかし、何度も洗濯を繰り返していくと、蛍光増白剤がどんどん落ち、そのままでは、買ったばかりの鮮やかな白さがキープできません。そのため、多くの洗濯洗剤には蛍光増白剤が含まれており、洗濯によって白さが失われるのを防いでいます。 ただし、色柄物に対して蛍光増白剤を使うと、白く毛羽立った状態になる白化現象を引き起こすため注意が必要です。白物用の洗濯洗剤には、蛍光増白剤が多く含まれているため、洗濯の際には、使用する洗剤は賢く選びましょう。
蛍光増白剤と漂白剤の違い
洗濯物を白くすると聞くと、酸素系漂白剤や塩素系漂白剤などを思い浮かべるかもしれません。蛍光増白剤と漂白剤は、どのように違うのでしょう。 蛍光増白剤は、新しく染め直して、より白く見せるものですが、漂白剤の目的はシミや汚れを取り除くことです。漂白剤には、除菌効果や消臭効果も期待できる反面、生地に負担をかけてしまうデメリットもあります。 蛍光増白剤は、漂白剤のように汚れを落とす作用はないため、生地への負担はほとんどありません。
蛍光増白剤のおすすめの使い方
蛍光増白剤が含まれている洗剤は、ブラウスやワイシャツなど、白物の洗濯に使うのがおすすめです。白いブラウスやワイシャツ、タオルなどをたくさん持っていれば、蛍光増白剤が含まれている洗剤を使うことで、白さをキープできます。 汗をかいたりして汚れてしまっても、蛍光増白剤が含まれている洗剤で洗えば、目立ちにくくなるでしょう。もちろん、蛍光増白剤は単品でも売られています。 色柄物は、蛍光増白剤が含まれていない洗剤で洗い、白物を洗うときは蛍光増白剤を入れて洗うのも、賢い洗濯方法といえるでしょう。
蛍光増白剤の注意点と、含んでいない洗剤の見つけ方
ここでは、日の当たる場所で干す、色柄物には使えないといった、蛍光増白剤の注意点に加え、蛍光増白剤フリーの商品を見分ける方法をご紹介していきます。
蛍光漂白剤の注意点
蛍光増白剤は、紫外線を吸収して、青白い光を発光する仕組みであるため、その効果を引き出すには、紫外線の当たる場所で洗濯物を干す必要があります。 室内干ししてしまうと、蛍光増白剤の効果が発揮されず、蛍光増白剤入りの商品を使って洗っても、あまり白く見えないかもしれません。 ただし、直射日光にあてるのはNGです。蛍光増白剤は、一定量の紫外線を吸収すると、効力が落ちていきますので、直射日光に当たらないよう注意して干しましょう。 また、色柄物や生成りの衣類に使わないよう注意してください。蛍光増白剤は白く見せる効果があるため、色柄物に使うと、逆に色褪せたように見えてしまいます。レーヨンのように光沢感のある素材や、綿・麻といった天然繊維の滑らかさや色味も、蛍光増白剤によって失われてしまうので、注意が必要です。 また、同じ「白」が含まれている漂白剤との併用も避けてください。漂白剤でシミや汚れを取り除き、蛍光増白剤でさらに白く見せれば、効果が高まるイメージをしやすいかもしれませんが、このふたつを同時に使うと、黄色やピンクといった色に変色する可能性があります。漂白剤を使って汚れやシミを取り除きたいときは、蛍光増白剤フリーの洗剤を使うようにしましょう。 蛍光増白剤が人体へ与える影響に不安を感じる方には、蛍光増白剤フリーの商品がおすすめです。蛍光増白剤が人体に悪影響を与えているという科学的エビデンスはありませんが、肌が敏感な人や、赤ちゃんには悪影響があるのではと不安になる方もいるでしょう。 どのような物質に体が反応するかは人それぞれです。多くの人に影響がなくても、自分や赤ちゃんにアレルギー症状が出る可能性も考えられます。いままでアレルギー症状を経験してきた方は、念のため蛍光増白剤を避けたほうが良いかもしれません。念のため、蛍光増白剤フリーの洗剤を探してみましょう。
蛍光増白剤フリーの洗濯洗剤を見つける方法
蛍光漂白剤が入っているかいないかは、商品のパッケージに掲載されている、成分表示欄で確認できます。蛍光漂白剤が含まれている場合は、「蛍光増白剤」や「蛍光剤」などの記載があるため、その表記で判断してください。 こうした表記がないか、「無蛍光」という表記があれば、蛍光漂白剤が含まれていない洗剤です。アレルギー体質の方や、肌の敏感な赤ちゃん用の衣類にも、安心して使えるでしょう。
素材本来の色合い・仕上がりを重視するならクリーニングへ
蛍光増白剤で、すべての洗濯物が美しくなるわけではありません。素材本来の魅力をキープしつつ、きれいに仕上げたいなら、クリーニング店の利用も検討してみませんか?
自宅洗いとクリーニングの比較
蛍光漂白剤は白物衣類を鮮やかに仕上げられますが、自宅洗いでは限界を感じる方もいらっしゃるでしょう。自宅洗いは経済的で、家とクリーニング店を往復する手間もかからないメリットがあるものの、衣類の色によって洗剤の使い分けをしなければなりません。 ついうっかり、違う洗剤を使って洗ってしまうこともあり得るでしょう。加えて、デリケートな衣類の型崩れや縮み、色落ちや色移りなど、自宅での洗濯トラブルが気になる方も多いのではないでしょうか?
宅配クリーニングの「せんたく便」とは?
宅配クリーニングの老舗である「せんたく便」は、お客様満足度4年連続1位(2021年現在)を獲得しており、手軽で便利なうえ、シンプルな料金体系が人気を集めています。 せんたく便の利用は、ネットか電話で依頼し、ダンボールor指定の専用バッグに衣類を詰めるだけでOK。自宅で洗濯物を引き取った後は、自社工場で職人が1品1品丁寧に仕上げ、最短5営業日で自宅まで届けてくれます。 蛍光漂白剤を使うときのように、白物・色物をわける必要はありませんが、濡れた衣類があると、配送中に色移りするかもしれません。念のため、ビニール袋などに分けて詰めたほうが安心です。
蛍光漂白剤を使えば白物衣類を白く見せられる
蛍光漂白剤は、紫外線を吸収して、青白い光のように見せ、白物衣類を鮮やかに仕上げられます。その一方、色柄物などに蛍光漂白剤を使うと、色あせたような見た目になってしまうため、注意が必要です。 漂白剤のように、汚れやシミを取り除く効果はありませんが、衣類への負担はほとんどありません。 アレルギーなどが不安な方は、洗濯洗剤の成分表を見て、蛍光漂白剤フリーのものを選ぶこともできますし、洗濯によるトラブルに不安がある方は、プロのクリーニング屋さんへの依頼を検討してみてください。