コラム | 2023-07-18
洋服が日焼けする原因│日焼けしやすい服の色・素材、防止策は?
洋服が日焼けする原因│日焼けしやすい服の色・素材、防止策は?
洋服は、紫外線や太陽光によって、染料が分解され、色褪せが起こることがあります。これを一般的に「洋服の日焼け」と呼びますが、一度日焼けをしてしまうと基本的に元には戻りません。 お気に入りの洋服が日焼けで着られなくなり、辛い経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。とくに紫外線の強い夏場や、蛍光灯にさらされやすい場所では、日焼けに注意が必要です。 そこで今回は、洋服の日焼けの原因や色褪せのメカニズム、防止策などについて解説します。大切な洋服を長く、美しく保つための情報をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
洋服に日焼けが起こる主な原因
洋服は、全体的または部分的に退色し、日焼けしてしまうことがあります。まずは、洋服に日焼けが起こる主な原因をご紹介します。
洋服の日焼けの主な原因は紫外線です。太陽光や蛍光灯からの紫外線によって洋服の染料が分解され、色褪せが起こることが知られています。 とくに紫外線の強い季節や、汗が残った衣類が太陽光に当たる場合は日焼けが起こりやすくなるでしょう。蛍光灯からも紫外線がでているため、室内でも日焼けが起こることがあります。 洋服は一度日焼けしてしまうと、基本的に元に戻ることはありません。日焼け対策のため、なるべく紫外線を防ぎながら干すことがおすすめです。 また、汗に含まれる成分の一部が、染料を分解することがあります。そのため、汗が残ったままの衣類が太陽光などに当たると、色褪せが悪化する可能性が高いといえるでしょう。 繊維にしみ込んだ汗汚れや皮脂汚れは、しっかり落として綺麗にしてから干すことをおすすめします。
日焼けしやすい・しにくい洋服の色と素材
洋服の色や素材も、日焼けのしやすさに大きく影響します。どのような服が日焼けしやすいかを確かめておき、日々の洗濯に活かしましょう。 こちらでは、日焼けしやすい・しにくい洋服の色や素材について解説します。
日焼けしやすい洋服の色・素材
一般的に、濃い色の洋服のほうが日焼けしやすい傾向にあります。とくに暗い色味は日焼けが目立ちやすくなるため、日焼けが気になる場合は、できるだけ明るい色の衣類を選ぶことをおすすめします。 また、素材によっても日焼けのしやすさが異なるため注意しましょう。絹、麻、綿、ナイロン、ウールなどは、日焼けしやすい素材とされています。 とくにナイロンとウールは紫外線によって生地が劣化しやすいため、日焼け対策が必要です。
日焼けしにくい洋服の色・素材
濃い色の洋服が日焼けによる色褪せが目立ちやすいのに対し、薄い色の洋服は日焼けしても目立ちにくいことが特徴です。淡い色や白色の洋服は、日焼けは起こりにくいといえるでしょう。 綿や麻は日焼けしやすい素材ですが、着色していない生成り色の洋服であれば、染料が退色する心配がないため日焼けが起こりにくいといえます。 素材でいえば、アクリルやポリエステル素材の洋服は日焼けしにくい生地とされています。しかし、どんな素材でも繰り返し洗濯して太陽光に当てていれば、色褪せてくることはあるため注意しましょう。
洋服の日焼け防止策
洋服の日焼けは、ちょっとした工夫で防止することができます。洗濯物を干すときは、以下のポイントに気をつけてみましょう。ここでは、日焼けを防ぐのに有効な対策方法をご紹介します。
洗濯物の干し方による主な対策
もっとも手軽で簡単な対策方法といえるのが、衣服を裏返して干すことです。外干しする場合でも、表面に紫外線が当たらなくなるため日焼けが起こりにくくなります。 もしくは直射日光を避け、日陰に陰干ししても良いでしょう。直接紫外線が当たらないため、日焼けを起こしにくくなります。また、部屋干しをする際には、紫外線が当たりやすい窓際は避け、部屋の中心部に干すのがおすすめです。ただし、時間の経過とともに、部屋の中に日光が差し込む可能性もあるため注意しましょう。 太陽光に比べると微量ですが、蛍光灯からも紫外線がでています。近年主流になってきているLED電球であれば、蛍光灯や白熱電球に比べて紫外線量が抑えられますが、気になる場合は避けるのが無難です。
専用グッズを活用した主な対策
洋服の日焼けを防止する専用の便利グッズがあります。代表的なものの一つが、日焼け防止のUVカットカバーです。 紫外線や花粉、黄砂などを防ぐ保護カバータイプの商品があります。どうしても外干しが必要な場合におすすめできる商品です。 ほかにも、窓やカーテンにつけられる紫外線カット商品を使う方法もあります。窓に貼るシールタイプや、カーテンに紫外線カットを施している商品など、さまざまな種類があります。 部屋の中に入り込む紫外線をカットできるため、部屋干ししたい人におすすめです。
日焼け以外で起こる洋服の色褪せの主な原因
日焼けとは異なる要因で、洋服の色褪せが起こる場合があります。日焼け対策をしたにもかかわらず色褪せてしまった場合は、以下の原因を疑ってみましょう。 ここでは、色褪せの主な原因と、それぞれの対処法を併せて解説します。
洗濯による衣類の摩耗
一緒に落ちてしまう場合があります。とくに蛍光増白剤が入った洗剤は、色の濃い洋服などで色褪せが起こりやすい傾向があります。 また、洋服同士が擦れ合うことも色褪せの要因となります。洗濯機で洗う場合は洗濯ネットに入れることがおすすめです。 洗濯ネットは洋服同士の摩擦を軽減するため、色褪せを防ぐ効果が期待できます。とくに大事にしたい衣類や繊細な素材を使った衣類などは、手洗いしたほうが良いでしょう。
空気中に含まれるガスが染料の成分を分解
空気中に含まれるガスが、染料成分を分解することがあります。たとえば、排気ガスや石油ストーブから発生するガスが原因になり、洋服の色褪せにつながることがあるのです。 収納時は、複数の防虫剤を使用するとガスが発生し、色褪せが起こることもあります。 これらのガスは空気より重いため、洋服の下からグラデーションのように変色するケースが目立ちます。洗濯物を干す場所や保管する場所などには気を配りましょう。
洋服の日焼けに注意して大切な衣類をより長く楽しもう
洋服の日焼けの原因や、日焼けを防ぐための対策についてご紹介しました。日焼けしてしまうと、たとえ染め直しや染め替えができたとしても完全に元に戻すことは困難です。 大切なお洋服は、適切な対策をとることで美しさをより長くキープすることができます。自宅で洗濯や保管を行うときは、日焼けや色褪せに注意しながらお手入れしましょう。 宅配クリーニングの老舗「せんたく便」なら、クリーニングした衣類をそのまま最大11カ月お預かり可能な「保管パック」が利用できます。 屋内の保管専用のお部屋で大切に保管するため、日焼けによる色褪せの心配がありません。パック料金制を採用しており、5点パックや10点パックなどのプランがあります。 洗濯物1点あたりの料金が一律のため、高くなりがちなダウンジャケットやコートなどもお得にクリーニング可能です。 「保管プラン」をご利用いただいた場合、熟練のスタッフが一つひとつ丁寧に洗い上げた後、ご指定の日までしっかりとお預かりします。 毛玉・毛羽取りや染み抜き、ボタン補修などはすべて無料です。大切な服をより長く着られるよう、撥水加工や花粉防止加工、防虫・防カビ加工などのオプションもご用意しています。 保管時の日焼けが気になる方は、衣替えなどに合わせてぜひご活用ください。