コラム | 2023-07-18
日焼け止めが付いた服の洗濯方法と応急処置|変色が落ちない場合は?
日焼け止めが付いた服の洗濯方法と応急処置|変色が落ちない場合は?
夏物の衣服を漂白したら、襟元や袖口がピンク色に変色してしまい、困った経験がないでしょうか。その原因として考えられるのが、衣服に付着した日焼け止めによる影響です。 日焼け止めは夏場の紫外線対策に欠かせないアイテムの一つ。しかし、肌に塗った日焼け止めが衣類に付いてしまうと、こうしたトラブルにもつながりかねません。 ここでは、日焼け止めが付いた衣服の洗濯方法から対処法までお伝えします。夏の洗濯での困り事を解消するために、ぜひ参考にお読みください。
目次
日焼け止めが服に付くとどうなる?
肌に塗った日焼け止めが衣服の襟元や袖口などに付いてしまったら、一体どんなことが起こるのでしょうか。はじめに、日焼け止めの付着による注意点を解説します。
服に日焼け止めが付いた場合の影響
万が一日焼け止めが服に付いてしまっても、その場でただちに異変が見られることは少ないでしょう。 しかし、日焼け止めが付着した状態の衣服に塩素系漂白剤を使うと、ピンク色の変色が起こってしまいます。 また、服に付いた日焼け止めを落とさないままで放置すると、時間の経過にともない黄色に変色して、シミになるおそれがあります。 もしも服に日焼け止めが付いてしまったら、早めに対処することが大切です。
服に付いた日焼け止めがなかなか落ちない理由
一度洋服に付いた日焼け止めは頑固な汚れとなり、普通に洗濯しても落とすのが難しいといえます。汗や水に強い成分が配合されたウォータープルーフ仕様の製品が多いためです。 ウォータープルーフの日焼け止めは、出先で落ちてしまう心配がない点がメリットですが、その反面、洗濯では簡単に落とせない点がデメリットになります。
日焼け止めの付着部分がピンク色に変色する理由
日焼け止めの付いた衣類を漂白すると、なぜピンク色に変色してしまうのでしょうか。その理由は、日焼け止めの成分が塩素系漂白剤に含まれる次亜塩素酸ナトリウムに反応するためです。 ただし、ピンク色はあくまで繊維に付いた日焼け止めの成分が変色しているので、生地自体が変色しているわけではありません。 付着した日焼け止めをきれいに落とすことで、変色も改善される可能性があるためご安心ください。
日焼け止めが付着した服の正しい洗濯方法
もしも衣服に日焼け止めが付いてしまったら、以下の手順で洗濯して早めに汚れを落としましょう。日焼け止めの正しい洗濯方法や、お手入れでの注意点をご紹介します。
洗濯の手順
日焼け止めには水をはじくための油分が含まれているので、油性の汚れに分類されます。洗濯では油分を落とすことがポイントです。 まずは汚れが付いた箇所を水で濡らしてクレンジング剤を塗り、手洗いで油分を取り除きましょう。 市販のクレンジング剤にはクレンジングオイルやクレンジングジェルなどの種類がありますが、ジェルタイプよりもオイルタイプのほうが油分を落とすのに適しています。 また、クレンジング剤の代わりに食器用洗剤を使うことも可能です。手洗いをする際は、日焼け止めが付いた部分をつまんで優しく揉むようにして、つまみ洗いをしてください。 繊細な素材の場合は、日焼け止めが付いた部分を歯ブラシで軽く叩いて汚れを落とすと良いでしょう。 ここまでの洗い方の手順で汚れを落としたら、その後は通常の洗濯物と同様に洗濯機で洗ってかまいません。
洗濯時の注意点
日焼け止めを落とす際は、服の色落ちに注意しましょう。洗濯する前に服の裏側などの目立たない箇所にクレンジング剤や食器用洗剤を付けて、色落ちしないことを確かめておくようおすすめします。 このとき、キッチンペーパーや不要なタオルで拭き取って色が付く場合は、色落ちのリスクがあるため無理に対処しないほうが無難です。 また、日焼け止めが付いた可能性のある服は、塩素系漂白剤ではなく酸素系漂白剤を使ってお手入れをするのも一つの手です。 酸素系漂白剤は塩素系漂白剤と成分が異なるため、ピンク色に変色する心配がありません。日常的にUV対策を行う夏場の洗濯では、漂白剤を選ぶ際にも注意しておきましょう。
日焼け止めが服に付着したときの主な応急処置
外出先で日焼け止めが服に付いてしまったときは、簡単な応急処置で対処しましょう。ここでは、すぐに洗濯できない場面での対処法をご紹介します。
ティッシュとハンドソープを使う
日焼け止めが付いてしまった箇所をティッシュペーパーで軽く拭き取るだけでも、応急処置ができます。 その際、洗面所に用意されたハンドソープや石けんを塗ると、汚れを簡易的に落としやすくなります。
メイク落としシートで拭き取る
普段からメイク落としシートを持ち歩いている方は、ティッシュとハンドソープの代わりにその場で応急処置ができるため便利です。 日焼け止めが付いた部分をメイク落としシートでなじませてから拭き取ることで、帰宅後に汚れを落としやすくなります。
洗濯しても日焼け止めによるピンク色の変色が落ちない場合の対処方法
日焼け止めの汚れに塩素系漂白剤を使用し、大切な衣服がピンク色に変色してしまった場合は、クリーニング店へ持ち込んでプロに任せる方法もあります。 日焼け止めによる変色を落とそうとして、無理に強い洗剤で洗い直そうとすると、生地の傷みが懸念されます。 特に、繊細な素材が使われた衣服のシミ抜きは、ご自宅で対処するのが難しいこともあるでしょう。 クリーニング店には、日焼け止めによる変色をはじめとした、衣服のシミ抜きのサービスが用意されています。大切な衣服のトラブルは、ぜひクリーニングのプロにお任せください。 老舗の宅配クリーニング「せんたく便」は、シミが付いた衣類の洗濯にもおすすめのサービスです。宅配型のため、クリーニング店へ足を運んでいただく必要はございません。 衣類はご自宅まで集荷に伺い、クリーニング後は配送でお届けします。配送料や手数料は無料のため、どうぞ安心してご利用ください。 「せんたく便」の宅配クリーニングでは、小さなシミも見逃さずに洗い落とします。基本的にシミ抜きは無料で、一つひとつの汚れを丁寧に落としていきます。 洗濯物の受け取りから配送まで最短5営業日のため、お急ぎのクリーニングにもおすすめです。毛玉・毛羽取りやボタン付けなどのサービスも無料で行っています。 このように高品質なクリーニングをスピーディーにご利用いただけるのも、「せんたく便」の大きな魅力です。汚れた衣類にお悩みの方は、ぜひ「せんたく便」のサービスをご活用ください。
日焼け止めが付いたら早めの洗濯で対処しましょう!
ここまで、日焼け止めの汚れが付いた衣服の洗濯についてお伝えしました。 日焼け止めが付着してしまった洋服は、塩素系漂白剤と反応してピンク色に変色してしまったり、時間の経過にともない黄色いシミが生じたりするおそれがあります。 ただちに異変が起こらなくても、放置せず早めに汚れを落としましょう。すでに日焼け止めによる変色やシミが発生している場合、クリーニング店のシミ抜きを利用すると安心です。 ご自宅での洗濯が難しい繊細な衣服の汚れも、プロの技術で落とせる可能性があります。夏物の衣服によくある日焼け止めによるお悩みは、ぜひクリーニング業者にお任せください。