コラム | 2024-04-03
じゅうたん(絨毯)はクリーニングに出せる?料金やお手入れ方法
じゅうたん(絨毯)はクリーニングに出せる?料金やお手入れ方法
じゅうたんには日々、ホコリや食べこぼし、人の皮脂や汗などの汚れが蓄積していきます。しかし、日頃のお手入れは掃除機だけという方も多いのではないでしょうか。 特に毛足の長いカーペットの場合はホコリが絡んでしまい、掃除機だけでは取り切れません。また、力任せに掃除機をかけると、生地が傷む原因にもなります。じゅうたんは、日頃からご家庭で適切なケアをおこない、定期的にクリーニングを利用して汚れをしっかり落とすことが大切です。 今回は、「そもそもじゅうたんとラグってどう違うの」といった基礎知識から、じゅうたんのお手入れ方法まで詳しく解説します。
じゅうたん(絨毯)の基礎知識
じゅうたんと似たものに、ラグやカーペットがあります。これらは、どのような違いがあるのでしょうか。まずは、じゅうたんに関する基礎知識と、ラグやカーペットとの違いをご紹介します。
じゅうたんとは
じゅうたんは敷物の一種です。狭義では手織りの敷物を指し、手織りだけではなく、平織りや機械織りなどの敷物をじゅうたんと呼ぶこともあります。ペルシャ絨毯や中国段通、ギャッベ、キリムなど、世界各地に伝統的なじゅうたんが存在しています。
カーペット・ラグとの違いとは
じゅうたんは、カーペットの日本語訳です。そのため、一般的にじゅうたんとカーペットは同じものです。ただし、日本では比較的高額かつ手作りのものをじゅうたん、安価な既製品の敷物をカーペットと呼ぶ傾向にあります。
ラグも、じゅうたんと同じ意味で扱われることがありますが、ラグは3畳くらいまでの小さめの敷物に対して使用されるケースも見られます。
クリーニング店によっては、カーペットやじゅうたん、ラグの定義が異なる可能性があります。
例:A店ではひざ掛け程度の大きさの敷物をラグと呼ぶ
B店では部屋を覆える大きさの敷物をラグと呼ぶ
実際には、「裏が麻張りになっているものがじゅうたん」という認識のクリーニング店が多いですが、クリーニングに出す前には確認しておくと良いでしょう。
じゅうたんのクリーニングに関する基礎知識
お手入れが難しいじゅうたんをクリーニングに出すことで得られるメリットは、時間と手間の節約だけではありません。ここでは、じゅうたんをクリーニングに出すメリットや料金相場をご紹介します。
じゅうたんをクリーニングに出すメリット
大きくかさばるじゅうたんは、ご家庭でのお手入れが難しいことがあります。例えば、洗濯機に入れられなかったり、干せる場所がなかったりするなど、気軽に洗濯できるものではありません。 素材によっては、お手入れ方法を間違うと傷んでしまうことがあるので、無理にご家庭で洗わず、業者に任せるのがおすすめです。じゅうたんをクリーニングに出すことで、深部にある汚れをきちんと取り除き、繊維に染みついてしまったにおいも除去できます。 また、じゅうたんをクリーニングに出す際、オプションで防虫・防カビ、消臭などの処理も依頼できます。業者によっては、クリーニングに出したじゅうたんを保管してくれるサービスもあります。 また、直射日光に当たったことで日焼けしたじゅうたんは、専門のクリーニング業者に依頼すれば、ある程度は抜けてしまった色味を蘇らせることが期待できます。虫食いで穴が空いてしまったような場合でも修復できる可能性があるので、事前に確認してみると良いでしょう。
クリーニングに出せるじゅうたんの特徴
洗濯表示を見て、問題なくお手入れできるようであればクリーニングに出せます。洗濯表示がないじゅうたんの場合、クリーニングを断られるケースもあるため事前確認がおすすめです。
クリーニングできるかどうかをチェックしたい場合、〇の中にアルファベットが表示されている記号を探すと良いでしょう。
例:〇にPの記号は、ドライクリーニングできることを示している
〇にWの記号は、ウェットクリーニングできることを示している
「家庭洗濯」できるのであれば、自宅での洗濯が可能です。桶のマークがあれば洗濯機を使用でき、桶に手を入れたマークがあれば手洗いができます。桶に×印の場合は家庭洗濯は不可です。
じゅうたんのクリーニング料金相場
カーペットやじゅうたんは、1畳や1㎡あたりのクリーニング料金が設定されていることがあります。大きいものほどクリーニング料金が高くなると考えておくと良いでしょう。 一般的なじゅうたんの場合、1畳につき1,500円程度が目安となっており、素材によっては相場よりも高価になることもあります。 高級なじゅうたんの場合は、1畳あたり4,000円~5,000円になることもあります。
じゅうたんのクリーニング以外のお手入れ方法
じゅうたんを清潔に保ち、寿命を伸ばすには、日頃のお手入れも欠かせません。ここでは、じゅうたんをクリーニング以外でお手入れする方法についてご紹介します。
洗濯機や手洗いで丸洗いする
家庭洗濯が可能なじゅうたんは、自宅で洗うのも一つの方法です。洗濯機を使える場合は、丁寧に折りたたんでネットに入れて洗いましょう。じゅうたんを屏風にたたむことで、全体をまんべんなく洗うことができます。また、じゅうたんが余裕を持って入るサイズの洗濯機で洗うことが大切です。 手洗いの場合は、浴槽にお湯を張って洗剤を入れます。その際、洗濯表示に記載されているお湯の温度を守りましょう。そうすることで、じゅうたんの生地が傷みにくくなります。記載がない場合は、約40度がおすすめです。 じゅうたんは踏み洗いし、最後に洗剤を十分にすすいで、しっかりと乾燥させます。すすぎ残しがあると、匂いの原因になるので注意しましょう。
汚れに合わせて部分洗いする
飲み物や食べ物などをこぼした場合、タオルや布巾などで軽く叩いて汚れを移しましょう。中性洗剤を含ませたタオルで、汚れた部分を叩いていくと汚れが移りやすくなります。汚れが広がらないように、気をつけながらお手入れすることがポイントです。
洗わずに汚れを拭き取る
拭き掃除の前に、掃除機でホコリやゴミをしっかりと吸い取りましょう。掃除機をかけ終わったら、重曹を混ぜた水でじゅうたんを濡らし、汚れを拭き取ります。素材によっては、重曹の使用が適さないため注意が必要です。 スチームアイロンをかけることで、ふっくらと仕上がりやすくなります。アイロンがけ不可の洗濯表示がある場合は、使用を避けましょう。 また、お手入れが終わった後は、陰干しでしっかりと乾燥させることが重要です。湿気が残ると、カビの原因になります。
じゅうたんは定期的なクリーニングで徹底洗浄
じゅうたんが汚れていると、ダニや雑菌の繁殖につながります。匂いや汚れの発生原因にもなるため、定期的にクリーニングで徹底洗浄しましょう。 ご自宅でもお手入れすることは可能ですが、クリーニングに出すことで手間を省き、お気に入りのじゅうたんを、より長持ちさせることにつながります。これまで一度もじゅうたんをクリーニングに出したことがない場合は、ぜひ一度、プロの手によるクリーニングを試してみましょう。