コラム | 2023-05-22
ウィッグの乾かし方と手順|ドライヤーの使用の可否は何で決まる?
ウィッグの乾かし方と手順|ドライヤーの使用の可否は何で決まる?
ウィッグは非常にデリケートなため、定期的なお手入れや洗濯が必要です。専用のシャンプーまたはトリートメントの使用で、ウィッグに自然な光沢やカールをつけることもできます。 しかし人間の本来の髪と同様に、濡れた状態のまま放置すると、ウィッグの髪が傷みカビが発生する可能性もあります。 ウィッグを完全に乾燥させるには、人毛や人工毛など毛の材質により適切な方法でしっかり乾かすのがコツです。 ウィッグの洗い方および乾かし方を知れば、お気に入りのウィッグを長持ちさせられるでしょう。そのポイントを解説します。
ウィッグの乾かし方の手順
濡れたウィッグの乾かし方は、毛の材質により異なります。耐熱効果のない材質もあるため、誤った方法で乾かすと、ウィッグの毛が傷んで使用できなくなる恐れがあります。
- Step1.まずはタオルで乾かす
濡れたウィッグは、最初にタオルで水気を取ります。清潔なタオルで、全体を包むように優しく押して水気を取りましょう。 毛にダメージを与える恐れがあるため、決してこすったりひねったりしないようにご注意ください。
- Step2.毛材により適切な乾燥方法を選ぶ
人毛100%のウィッグは、熱によるダメージを受けにくいためドライヤーで乾かしましょう。専用のウィッグスタンドに乗せて、ブローしながら風を当てます。 一方で人工毛100%または人毛とのミックス毛は、熱によるダメージを受けやすいため自然乾燥させます。風通しの良い室内で、専用のウィッグスタンドに乗せて乾かします。
ウィッグの毛材で異なるおすすめの乾かし方
ウィッグの乾かし方は、基本的には毛材で決まります。毛材別に、適切な乾かし方について把握しておきましょう。
人工毛100%
人工毛は化学繊維で作られた髪の毛で、低価格で購入できる傾向にあります。スタイルが崩れにくく、お手入れも簡単です。 ただし形状記憶する特徴があるため、人工毛にドライヤーの温風を当てると、絡まって傷む可能性があります。 そのため、優しくタオルドライした後にウィッグスタンドで自然乾燥させましょう。どうしても短時間で乾かして使用したい場合は、ドライヤーの冷風を当てて乾かすのがおすすめです。
人毛100%
天然の髪の毛を使用したウィッグで、長持ちさせるためには日々のお手入れが欠かせません。自然な光沢や地毛に近い髪質で、ナチュラルな印象を与えてくれます。 形状記憶する性質がほとんどなく熱によるダメージに強いため、ドライヤーを使用して乾かせます。 ただしドライヤーの温風を長時間当てすぎないよう、半乾きになるまではウィッグスタンドに置いて自然乾燥させ、次にドライヤーでブローしながら乾かします。
人毛ミックス
人工毛と人毛が混合しているウィッグで、それぞれの良さが活かせます。 例えば、人工毛の光沢が気になる場合は、人工毛を含ませることで抑えられ、かつ形状記憶の性質によりスタイルがキープできます。 毛の混合の割合は製品により異なりますが、人工毛が含まれているため、100%の場合と同様にドライヤーで乾かすのは避けましょう。
ウィッグのお手入れ方法
ウィッグは、ていねいにお手入れすれば長持ちしていつでも付けることができます。反対にお手入れを怠ると、ウィッグの光沢や自然の形状が失われてしまいます。
自宅でできるウィッグのお手入れ手順
- Step1.ブラッシングする
外出の際に装着したウィッグには、ホコリや汚れが付着しています。そのため、外したウィッグをまず優しくブラシでブラッシングし、汚れを落とします。
- Step2.ウィッグのシャンプー方法
洗面器に水またはぬるま湯を入れ、ウィッグ専用のシャンプーを適量混ぜます。 ウィッグの毛が絡まないよう洗面器にすべて入れて、優しく押し洗いします。ウィッグの毛にダメージを与えてしまうため、こすって洗うのは厳禁です。
- Step3.きれいな水ですすぐ
洗面器の水またはぬるま湯を何回も入れ替えてすすぎます。洗面器の水に泡や濁りがなくなるまで繰り返しましょう。 特にウィッグ専用のスタイリング剤を使用している場合は、つけたままにしておくとウィッグの髪が傷む可能性があるため、しっかり落とします。
- Step4.ウィッグを保湿する
ウィッグの自然な髪の流れや光沢感を保つには保湿が必要です。 取り出したウィッグをやさしくタオルドライした後、専用の洗い流さないトリートメントを毛先から全体に馴染ませるようにつけます。
- Step5.ウィッグの内側を乾かす
人毛100%の場合は、ウィッグを裏返しにしてウィッグスタンドにセットしドライヤーで内側を乾かします。 人工毛が含まれている場合は、ドライヤーで乾かせないため裏側にしてウィッグスタンドにセットし自然乾燥させます。
- Step6.軽く上下に振る
完全に乾燥させたら、裏返したウィッグを元に戻して上下に軽く振ります。振ることでウィッグのウェーブが戻りやすくなります。
- Step7.髪の根元から乾かす
ウィッグは髪の根本が乾きにくく、全体が乾いても湿っている場合があります。 ウィッグの全体に触れてみて、髪の根元がまだ湿っている場合は、ドライヤーまたは風通しのいい場所へ保管して自然乾燥させましょう。
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ウィッグの乾かし方は毛の材質で判断しましょう
医療用ウィッグやかつら、コスプレグッズなどは、長持ちさせるためのお手入れが欠かせません。 通常は専用のシャンプーやリンス、トリートメントをつけて洗濯します。 またトリートメントの代わりに、ウィッグ専用の柔軟剤を使用してサラサラ感を出す方法もあります。 さらに、水分を多く含んだウィッグは自然の髪と同様に傷みやすいため、しっかり乾燥させます。 人毛なら耐熱効果があるためドライヤーで乾かしても大丈夫でしょう。ただし人工毛が含まれている場合は熱に弱いため、自然乾燥がおすすめです。 大切なウィッグを確実に長持ちさせたい場合は、洗濯のプロへお任せするのも手です。 宅配クリーニング「せんたく便」なら、ウィッグ専用のコースをご用意しております。大切なウィッグはぜひお任せください。