コラム | 2023-12-25
ダウンジャケットのカビを取るには?カビ取り前にすべきことと予防法
ダウンジャケットのカビを取るには?カビ取り前にすべきことと予防法
冬場の防寒に欠かせないダウンジャケット。羽毛は保温性や放湿性に優れた素材のため、暖かさを保ちながら快適に着用できるのが魅力です。そんなダウンジャケットですが、保管方法によってはカビが生えてしまう可能性があります。 もしも大切なダウンジャケットに白カビや黒カビが発生したら、ご紹介する方法で対処してカビを取り除きましょう。この記事では、ダウンジャケットのカビ取り方法や、カビを予防する保管方法を解説します。
目次
ダウンジャケットにカビが生える原因
なぜダウンジャケットにカビが生えてしまうのでしょうか。初めに、自宅で保管している衣類にカビが生えるときに考えられる原因をお伝えします。
ダウンジャケットにカビが生えてしまった場合、以下の原因が考えられます。
クローゼット内の温度が高い
着用後のダウンジャケットを乾燥させないままで保管している
ダウンジャケットの表面の汚れが付着している
カビは高温多湿で栄養分のある環境を好むため、これらの条件が揃うと衣類にカビが生えやすくなります。
具体的にカビが発生しやすいのは、温度20~30℃、湿度70%以上の環境です。クローゼット内は風通しが悪く湿気がたまりやすいため特にご注意ください。 また、ダウンジャケットに付着した皮脂や食べこぼしなどの汚れは、カビの栄養となって繁殖する原因となります。これらの中に複数の思い当たる条件がないか見直し、環境を改善することが大切です。
洗濯ネットとは?
洗濯ネットは洗濯機で洗濯する際に使用する小さなネット状の袋です。ネットの中に洗濯物を入れて使います。以下のように、洗濯によるさまざまなトラブルを防げることがメリットです。
- ≪洗濯ネットが防げるトラブル≫
- ●摩擦による傷み
- ●ホコリの付着
- ●毛玉の発生
- ●装飾の脱落
- ●色移り
- ●型崩れ など
洗濯ネットの主な種類
洗濯ネットには複数の種類があります。用途に合わせて使い分けることがおすすめです。 たとえば、ブラジャーなどの下着を洗う場合は、デリケートな下着用の洗濯ネットを活用します。装飾やホックの絡まりを防ぐことができるでしょう。 ワイシャツやブラウスなどは型崩れしやすいため、平たい洗濯ネットに畳んで入れましょう。毛布やシーツなどを洗濯する場合は、寝具の洗濯にも使える大容量サイズの洗濯ネットを選びます。
ダウンジャケットのカビ取り前に行うこと
ここからは、ダウンジャケットのカビ取り方法について解説します。まずはカビ取りに必要な準備についてお伝えするため、洗濯表示や必要な道具を確認してみましょう。
洗濯表示を確認する
そもそもご自宅でカビ取りができるのかを判断するために、まずはダウンジャケットの洗濯表示をチェックしてみてください。手洗いまたは洗濯機による水洗いが可能な場合は、ご自宅でカビ取りができます。 その一方で、水洗い不可のダウンジャケットは家庭でのお手入れが難しいことから、クリーニング店へ持ち込むと良いでしょう。羽毛の種類によっては、ドライクリーニングやウェットクリーニングで対応することになります。
カビの種類を見極める
ダウンジャケットのカビ取りでは、カビの種類によって対処方法が異なります。そのため、カビ取りをする前に発生したのが「白カビ」と「黒カビ」のどちらなのかを見極めましょう。 白カビは、白くてフワフワとした見た目をしているのが特徴です。それに対して黒カビは、ポツポツとした黒い点のような見た目をしています。 なお、白カビは軽く拭き取ると落ちたかのように見えるかもしれませんが、根の部分が生地に入り込んでいる可能性があるためご注意ください。
必要な道具を準備する
ダウンジャケットのカビ取りでは、以下の道具を用意しましょう。カビの種類によって必要な道具が異なります。
- 消毒用エタノール
- 洋服ブラシ
- 歯ブラシ(使用しないもの)
- 酸素系漂白剤
- 中性洗剤
- ゴム手袋
【白カビの場合】
【黒カビの場合】
ダウンジャケットのカビを取る方法
ここでは、ご自宅でダウンジャケットのカビを取る手順をご紹介します。白カビ・黒カビの種類に合わせた方法でカビを除去しましょう。
白カビの場合
ダウンジャケットに白カビが発生している場合、まずは洋服ブラシを使って生地の表面に付いた白カビを払います。その後、消毒用エタノールをスプレーした歯ブラシで白カビを落とし、アルコールによってカビを死滅させます。 白カビを取り除いたら、ダウンジャケットを陰干ししてしっかりと乾燥させてください。
黒カビの場合
ダウンジャケットに黒カビが発生している場合は、カビ取りの難易度が高くなります。家庭での作業のみでは落とせない可能性があるため、落ちない汚れは無理せずプロに依頼することが大切です。 また、生地によっては塩素系漂白剤による変色が起こるおそれがあるので、あらかじめ使用の可否を確認しておきましょう。漂白剤を使う際は手荒れを防ぐために、必ずゴム手袋を着用して作業してください。 まず洗濯桶またはバスタブにぬるま湯を張り、酸素系漂白剤と中性洗剤を入れてカビ取り剤を作ります。このカビ取り剤にダウンジャケットを漬けて、黒カビを落とすよう押し洗いをします。その後、ダウンジャケットを漬けたまま30分~1時間ほど置いてください。 仕上げに、生地にカビ取り剤が残らないようにしっかりとすすぎます。洗濯機で1分間脱水を行い、陰干しをしてしっかりと乾燥させたら完了です。その際は、ダウンジャケットが乾ききって水気がなくなったことを十分に確認しましょう。
どうしても取れない場合はクリーニング店に依頼
ここまでダウンジャケットに発生した白カビ・黒カビの取り方を解説しました。ダウンジャケットが洗濯表示で水洗い可能である場合も、家庭でカビを落とすのが難しいことがあります。 特に黒カビを落とすには多くの手間がかかり、生地によっては漂白剤による変色も懸念されます。大切なダウンジャケットにカビが生えてしまったら、クリーニング店への持ち込みもご検討ください。
ダウンジャケットにカビが生えないよう予防する方法
最後に、ダウンジャケットに再びカビが生えないよう予防する方法をお伝えします。大切なダウンジャケットはカビが発生しやすい条件を避けて保管しましょう。
着用後はしっかり乾燥させる
ダウンジャケットを着用した後は、ハンガーで吊して風通しの良い場所へしばらく置き、しまう前に湿気をしっかりと取り除きましょう。 乾燥させた上でクローゼットにしまうことで、衣服にこもった水分を飛ばして、カビが発生しにくい状態を保てます。
汚れが付いたら速やかに取り除く
着用後のダウンジャケットは衣類用のブラシで表面を払い、汚れを落としてからクローゼットにしまうことが大切です。 汚れを放置してカビを繁殖させることのないよう、こまめなお手入れを心がけましょう。
定期的にクローゼットの換気を行う
クローゼットの扉を閉めたままにすると、内部に湿気がたまりやすくなります。湿度の低い日には定期的に扉を開けるよう心掛け、空気の入れ替えを行いましょう。 また、クローゼットを換気しにくい場合は、除湿剤を置くのも一つの手です。空気が循環しにくい場合は扇風機やサーキュレーターを使って風を入れましょう。
ダウンジャケットのカビを防ぐにはプロの加工もおすすめ
ここまで、ダウンジャケットのカビの原因から対処法までお伝えしました。カビが生えてしまったらご紹介した方法も参考に、カビ取りを行ってみましょう。 ただし、ダウンジャケットによってはご自分でカビを除去することが困難な場合もあります。 ダウンジャケットのカビをご自宅で取り除くのが難しいときは、クリーニングサービスを利用してプロの技術で対処すると安心です。 その際は、宅配クリーニングの老舗「せんたく便」にお任せください。通常パックをご利用のお客様には、染み抜きをサービスで対応いたします。 また、「せんたく便」のオプションサービスでは、大切な衣類を守るための「防虫・防カビ加工」もご用意しています。 加工による臭いはなく、安全性も高いので安心してご利用いただけるのが魅力です。パック料金にプラスしてご注文いただけるため、ぜひご検討ください。