コラム | 2024-02-26
マットレスの素材・汚れごとのお手入れ方法や長持ちさせるコツ
マットレスの素材・汚れごとのお手入れ方法や長持ちさせるコツ
マットレスを使っているご家庭では、子どものおねしょや血液のシミなどで、汚れが気になるという場合も多いのではないでしょうか。そのまま時間が経つと汚れが取れなくなり、カビやダニが発生する原因にもつながります。 マットレスは日ごろからこまめに手入れをして、汚れが付いてしまった時点で早めに対処するのがおすすめです。頻繁に買い替えるものではないからこそ、清潔に使って、長持ちさせたいものです。 今回は、マットレスのお手入れ方法と注意点をご説明します。
マットレスの素材ごとのお手入れポイント
マットレスは、素材ごとにお手入れ方法が違うので注意が必要です。マットレスのタグで素材を確認しましょう。
ウレタン・ラテックス素材
ウレタン・ラテックス素材のマットレスは、高反発(低反発)素材で寝心地の良さが人気のマットレスです。本体が軽いためお手入れがしやすく、低価格なのが特徴です。その一方、通気性が悪く、汗などの湿気が溜まりやすいため、カビによるトラブルが多いのが難点です。 直射日光に弱いため、陰干しをしてこまめに風通しを行うなど、日ごろのメンテナンスが大切です。マットレスの下に除湿シートを敷くのも湿気対策になります。
コイル(スプリング)素材
コイル素材は、マットレスの芯材としてコイルやスプリングを使っているものです。通気性が良く、カビが生えにくいというメリットがあります。しかし、本体が重く、お手入れが大変な場合があります。 常に同じ面で寝ていると中央の腰の部分に圧力がかかり、部分的にコイルにヘタリが生じます。コイル自体はカビが生えにくい素材ではあるものの、放置していると汗の湿気や皮脂の汚れなどが溜まり、カビが発生する原因になります。カビができるのを防ぐために、壁に立てかけるなど、定期的に風通しをしましょう。
ファイバー素材
ファイバー素材は、ポリエチレンやポリエステルなど、樹脂製の三次元構造体を使ったマットレスです。繊維のすきまが空いているため通気性が良く、湿気が溜まりにくいことから、カビが生えにくいのがメリットです。 自宅で丸洗いできる点が特徴で、皮脂や汗を落として清潔に保ちやすく、ダニにも強いです。デメリットは、熱に弱いため、暖房器具や布団乾燥機、電気毛布などの熱でヘタリが生じるおそれがあることです。
マットレスの汚れごとのお手入れ方法
ふだんから気を付けていても、子どものおねしょや血液汚れなど、思いがけず汚れが付着することもあります。ここでは、汚れごとのお手入れ方法を説明します。
カビ
マットレスに生えてしまったカビは、消毒用エタノールで除菌します。エタノールでも落ちないときや、広範囲に生えてしまった場合はプロにクリーニングを依頼しましょう。
・カビが生えた場合のお手入れ方法
- 消毒用エタノールをスプレーボトルに入れてカビに噴射
- 1時間ほど放置した後、軽くしぼったタオルでトントンと叩いて拭き取る
- 生マットレスを壁に立てかけたり、扇風機の風を当てたりして乾かす
血液
血液のシミは重曹を使ってシミ抜きをおこないます。体温より高い温度のお湯を使用すると、血液が固まってしまうので、30℃以下のぬるま湯か水を使いましょう。
・血液が付いた場合のお手入れ方法
- 重曹大さじ3:水大さじ1の割合で作った重曹ペーストをシミ全体に塗り広げる
- 30分ほど放置した後、歯ブラシなどで優しくこする
- 水を軽く含ませたスポンジでトントンと叩き、乾いたタオルで拭き取る
- マットレスを壁に立てかけたり、扇風機の風を当てたりして乾かす
おねしょ
子どもがおねしょした際のシミ抜きやにおい除去には、クエン酸が効果的です。そのままにすると臭いや汚れが取れなくなるので、できるだけ早急に対処するのがポイントです。
・おねしょの汚れのお手入れ方法
-
スプレーボトルに水200mlとクエン酸小さじ1を入れ、しっかり振り混ぜる
(クエン酸がない場合はレモン汁大さじ1でもよい) - おねしょ部分にタオルを押し当て、しっかり水分を吸い取る
- シミ全体にクエン酸水をスプレーし、5分放置した後、タオルでしっかり拭き取る
- 2・3を何度か繰り返し、しっかり汚れを除去する
- マットレスを壁に立てかけたり、扇風機の風を当てたりして乾かす
マットレスを長持ちさせるポイント
マットレスは重いので運ぶのが難しく、つい敷きっぱなしにしてしまいがちです。ここでは、マットレスを衛生的に長持ちさせる対策をご紹介します。
汚れ対策
毎日使うマットレスには、寝汗やホコリ、皮脂汚れなどが蓄積します。汚れを放置するとダニやカビの繁殖につながるため、汚れをつきにくくする対策が必要です。 マットレスの上にベッドパッドやシーツを敷き、定期的に洗濯するのが大切です。子どもと一緒に寝る場合は、おねしょシーツを使用するとよいでしょう。防水機能が備わったマットレスシートなどを活用するのもおすすめです。
ダニ対策
マットレスの表面や溝などには、シーツやベッドパッドからこぼれ落ちたダニのフンや死骸・ホコリが溜まりがちです。ダニがそれらを栄養分として繁殖すると、アレルギーなどを引き起こすことがあります。 ダニ対策として、定期的にマットレスの表面に掃除機をかけることが大切です。防ダニ加工してあるシーツをマットレスの上に敷くのも良いでしょう。
ヘタリ防止対策
長期間同じ場所で寝ていると、マットレスのスプリング部分がヘタってきてしまいます。人が寝転がるとき、腰回りに大きな圧力がかかるためです。腰部分だけヘタってしまうと寝心地の悪さを感じるようになります。 長く使うためには、マットレスの上下裏表を定期的に返すローテーションという作業をおこなうことが大切です。ローテーションによって、圧力がかかる部分が変わって一部がヘタることを防ぎます。裏と表の硬さや素材が違う場合は、上下だけを変えましょう。
湿気対策
毎日使用しているマットレスは、寝汗などで湿気が溜まりやすくなっています。湿気は、ダニやカビの発生につながるため、常に換気することが大切です。
- 湿気がこもらないように、起きたら掛け布団をめくっておく
- 定期的に布団乾燥機を使用する
- 床に敷く場合は直置きせず、マットレスの下にすのこや除湿シートを使用する
-
月に1度はマットレスを立てかけ、裏面に空気を当てる
(重い場合はマットレスの片側に物をはさんで、扇風機などで空気を送りこんでもよい)
こまめな手入れでマットレスを長持ちさせよう
マットレスを長持ちさせるためには、日常のこまめな手入れが必要です。ご家庭での丸洗いは難しいですが、湿気を溜めないように陰干しをおこない、汚れが付いたら速やかに対処しましょう。 マットレスのお手入れが面倒になったら、宅配クリーニングを検討してみてはいかがでしょうか。配送対応しているところが多いため、重いマットレスをお店に運ばなくて済みます。 宅配クリーニングの「せんたく便」では、定期的なお手入れが必要な寝具類のクリーニングをおこなっています。 ダニやカビ、アレルゲンも撃退する「ふとんパック」は、「もっと早くに利用していればよかった」と大好評です。 LINEのおともだち登録の割引やリピート割引など、さまざまなキャンペーンも開催しています。ぜひ一度、「せんたく便」のWebサイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。