コラム | 2023-02-15
シミ抜き方法の基本|シミの種類に合わせたコツと注意点とは?
シミ抜き方法の基本|シミの種類に合わせたコツと注意点とは?
知らず知らずのうちについてしまう衣類のシミ汚れ。シミは時間が経つにつれ落ちにくくなるほか、酸化が起こって黄ばみなどの原因になってしまうことがあります。大切なお洋服を長く着続けるためにも、シミはできるだけ早く落とすことがポイントです。衣類についてしまったシミは、種類に合わせて適切な処理を行うことできれいに落とすことができます。今回は、基本的なシミ抜き方法やシミ抜きのコツ、注意点などをご紹介します。
【シミの種類別】シミ抜きの方法
シミには、大きく分けて3つの種類があります。ここでは、シミの種類の見分け方や、シミの種類別にシミ抜きの方法をご紹介します。
シミの種類
シミの種類は大きく分けて、水溶性・油性・不溶性の3種類があります。水溶性のシミとは、コーヒーやジュース、ワイン、醬油、血液などによるもの。油性のシミは、食用油やチョコレート、油性のボールペン、ファンデーション、口紅、カレーなどによるものです。不溶性のシミは、泥や墨汁、サビ、チューインガム、ゲルインキのボールペンなどによるものを指します。
シミの種類に合わせたシミ抜き方法
- 水溶性のシミ
水溶性のシミは、主に食べ物や飲み物によるものです。そのため、こぼしてすぐなら水、または中性洗剤や食器用洗剤で簡単に落とせる可能性があります。時間が経ってしまったシミや落ちにくいシミを落とす場合は、下記の方法を試してみてください。 - シミの部分をぬるま湯で濡らし、上から中性洗剤をかける
- シミの下にタオルを置き、シミをタオルに移すようなイメージで、歯ブラシなどで叩く
- シミが落ちたらよくすすぎ、通常通り洗濯機で洗う
- 油性のシミ
油性のシミは水に溶けにくいものの、油脂には溶ける性質があります。そのため、油性のシミにはクレンジングオイルやベンジンが効果的です。また、熱に溶けやすい性質もあるため、油性のシミは水よりもお湯で落とすのがおすすめです。動物性油は40℃、植物性油は60℃が落ちやすい温度とされています。 - シミの下にタオルを置き、シミの上に直接クレンジングオイルをかける
- 歯ブラシなどで軽く叩き、繊維の奥までオイルが染み渡るように5分ほど置く
- 中性洗剤とお湯で優しくもみ洗いをした後、通常通り洗濯する
- 不溶性のシミ
不溶性のシミは、水にも油にも溶けにくい性質があるため、シミ抜きが難しい種類のシミといえます。不溶性のシミには、界面活性剤の使用が効果的です。泥やサビなどの粒子の粗い汚れは、洗濯機のタタキ効果などで落ちる可能性があります。 - シミの上に直接中性洗剤をかけ、さらにその上から固形石鹼で擦る
- シミが浮き出てきたらすぐに洗い流す
- シミが薄くなるまで同じ作業を繰り返し、洗濯機でいつも通りに洗う
<落とし方>
上記の方法で落ちなかった場合は、さらに数回繰り返します。酸素系漂白剤の使用を試してみることもおすすめです。
<落とし方>
クレンジングオイルやベンジンが繊維に残ると、別のシミになってしまうおそれがあります。中性洗剤でしっかり洗い落とすことが大切です。
<落とし方>
シミ抜きの注意点
シミ抜きは、種類に合わせて適切な方法で落とすことが大切です。ここでは、自宅でシミ抜きをする際の注意点をご紹介します。
シミ抜きする前に洗濯表示をチェックする
シルクやウールなど、衣類に用いられている素材の種類によっては水でダメージを受けてしまうことがあります。気づかずに洗濯すると生地が傷んでしまうものがあるため注意が必要です。自力でシミを落とそうとして、生地を傷めてしまっては本末転倒といえます。シミ抜きをする前には、手洗い可能な衣類かどうか、洗濯表示をしっかりとチェックしましょう 洗濯表示で洗濯桶にバツのマークがついているものは、家庭で洗うのは難しいとされる衣類です。家庭での洗濯ができない衣類のシミは無理に落とそうとせず、クリーニング店に相談することをおすすめします。
外側から内側に向かってシミ抜きを行う
中心からシミ抜きをすると、シミが外側に広がってしまったり、輪ジミになってしまったりするおそれがあります。広がってしまったシミを抜こうとして、さらにシミが広がってしまうこともあるため注意しましょう。シミ抜きを行うときは、シミの外側から中心に向かって行うのが基本です。
できるだけ早くシミを落とす
時間とともに色素が繊維に沈着してしまうため、シミ汚れはできるだけ早く落とすことが基本です。時間が経過すると酸化が起こり、黄ばみなどの原因になってしまいます。酸化してしまったシミは通常のシミ抜きでは落とせなくなり、酸素系の漂白剤などの還元漂白剤が必要となります。 外出先ですぐにシミ抜きができない場合は、応急処置だけでも行っておくことがおすすめです。シミの裏側に乾いたハンカチやティッシュペーパーを当て、軽く濡らしたティッシュペーパーをシミの上から押し当ててシミを移しとりましょう。
無理なシミ抜きはしない
シミを落とすために強い力で擦る、強力な洗剤に長時間つけ置きするといった処理は避けた方が無難です。生地を傷めるほか、変色・色落ちしてしまうおそれがあります。特に強力な洗剤を使用する場合は、衣服の目立たない部分で色落ちしないかどうかを確認したほうが良いでしょう。
シミ抜きなら「せんたく便」におまかせ!
頑固なシミや、家庭で洗うのが難しい衣類のシミ抜きは、クリーニング店へ依頼することがおすすめです。「せんたく便」はシミ抜き技術に自信があります。シミに悩んだら、ぜひ「せんたく便」へご相談ください。
「せんたく便」自慢の確かなシミ抜き技術
「せんたく便」では、1点1点、シミの種類や状態を見極めながらシミ抜き作業を行っています。小さなシミも見逃さない、丁寧な仕事が自慢です。ときには、頑固な汚れに丸1日費やすこともありますが、新品同様のきれいな状態でお客様の元に返すために、日夜シミ抜きの研究を行っています。
「せんたく便」はシミ抜き代が無料
「せんたく便」では、料金プランにシミ抜き代が含まれているため、シミ抜きのための追加料金は発生しません。万が一仕上がりにご満足いただけなかった場合でも、無料で再仕上げ対応いたします。家庭では難しい、浴衣やぬいぐるみなどのシミ抜きも無料で行っていますので、ぜひお気軽にご相談ください。
汚したくない衣類には「撥水加工」がおすすめ
「せんたく便」には、撥水加工のオプションサービスがあります。衣類を汚れからガードする「プレミアムコーティング」加工は、強力な撥水力で汚れを寄せつけません。衣類に撥水剤を噴霧して(または塗って)、繊維の表面張力を低下させることで液体をはじきます。繊維の隙間をふさぐ加工ではないため、通気性や衣類の風合い、柔軟性を損なわず、蒸れなどの心配もありません。シミのトラブルを軽減したいときは、ぜひ撥水加工のオプションもお試しください。
家庭で落としきれない頑固なシミは、「せんたく便」にご相談ください
シミ抜きの基本は、できるだけ早く、シミの種類に合わせた処理を行うことです。時間が経ってしまったシミは、酸化して黄ばみなどの二次トラブルの原因になってしまうこともあります。また、生地によっては扱いが難しく、適切な処理を行わなければ、かえって生地を傷めてしまう可能性もあります。お気に入りのアイテムについてしまったシミは無理に落とそうとせず、シミ取りのプロに任せるのが安心です。自宅で落としきれなかったシミや、洗うのが難しい素材の衣類についてしまったシミは、ぜひ「せんたく便」にご相談ください。